転職活動で内定や選考を辞退するとき、「本当の理由を伝えるべきか」と悩んだ経験はないでしょうか。
株式会社キッカケクリエイションが2026年8月に発表した「ITエンジニアの選考辞退に関する実態調査(対象:転職活動で二次面接以降の辞退経験があるITエンジニア221名)」によると、辞退の最大の決め手は「年収・待遇が希望と合わない(24.0%)」でした。
さらに興味深いのは、辞退理由の本当の決め手を企業に正直に伝えた人は26.8%にとどまるという点です。7割以上の転職者が本音を伏せ、「一身上の都合」や当たり障りのない理由で辞退しています。
この記事では、同調査データから「他の転職者がどこで違和感を覚え、なぜ辞退を決断したのか」を紐解き、後悔しない転職活動に活かすポイントを解説します。
1. 選考辞退の決め手1位は「年収・待遇のミスマッチ」
転職者が二次面接以降で選考辞退を決めた主な理由は以下の通りです。
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出典元:キッカケエージェント
- 年収・待遇が希望と合わず:24.0%
- 他社からより魅力的なオファーを受けた:14.0%
- AI開発やDX案件での役割が想定と異なる:11.3%
- 面接官の発言や態度に違和感:9.5%
- 業務内容が求人票と異なる:9.5%
1位の年収・待遇面はもちろんですが、注目すべきは3位の「役割の相違」と5位の「求人票とのズレ」を合わせた20.8%です。条件面だけでなく、「実際にどんな仕事をするのか」「募集内容と実態が合っているか」という業務内容の不透明さが辞退の大きなトリガーになっています。
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2. 辞退理由は「角を立てない」のが多数派。無理に本音を言わなくてOK
辞退時に本当の理由を正直に伝えたかという問いに対しては、「すべて正直に伝えた」はわずか26.8%でした。
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出典元:キッカケエージェント
- 一部だけ正直に伝えた:41.4%
- 本当の決め手は伝えず別の理由を伝えた:14.6%
- 理由は伝えずに辞退した:15.2%
本音を伏せた理由として最も多かったのは「角が立つのを避けたかった(48.2%)」、次いで「当たり障りのない理由の方が円満だと思った(35.5%)」でした。
転職者側として企業に不満をぶつけたいわけではなく、「今後のキャリアでどこで繋がるかわからないから穏やかに終えたい」という配慮から、大人の対応として「一身上の都合」などを選んでいる実態が窺えます。辞退の連絡で無理に不満や本音を伝える必要はなく、円満辞退を優先する判断は決して間違いではありません。
3. 7割超が経験する「面接官への違和感」。見逃さないための違和感チェック
選考の場で面接官の発言や態度に違和感を覚えた経験については、「複数回ある(52.0%)」「1回ある(21.3%)」を合わせて73.3%に達しました。具体的な内容としては「威圧的・高圧的な態度(25.3%)」が最多です。
面接官の態度は、そのまま「会社の社風」や「現場の人間関係」を映す鏡です。「違和感があったけれど、条件が良いから…」とスルーしてしまうと、入社後に人間関係で悩む原因になりかねません。違和感を覚えたら、辞退も視野に入れた重要な判断材料として捉えましょう。