4. みんなはいくらもらってる?「国民年金・厚生年金」の受給額別分布を1万円刻みでチェック

ここからは、国民年金・厚生年金の全体の平均と受給額別分布を見ていきましょう。受給額別分布は、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から引用して確認します。

4.1 【国民年金】平均と受給額別分布

国民年金の受給額別分布9/10

国民年金の受給額別分布と男女別の平均年金月額を示したグラフ

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈平均年金月額〉

  • 全体:5万9310円
  • 男子:6万1595円
  • 女子:5万7582円

〈受給額別分布〉

  • 1万円未満:5万1828人
  • 1万円以上~2万円未満:21万3583人
  • 2万円以上~3万円未満:68万4559人
  • 3万円以上~4万円未満:206万1539人
  • 4万円以上~5万円未満:388万83人
  • 5万円以上~6万円未満:641万228人
  • 6万円以上~7万円未満:1715万5059人
  • 7万円以上~:299万7738人

出所:LIMO「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」

国民年金の平均は、5万9310円でした。

保険料を納付した期間により受給額が決まる国民年金は、平均年金月額の男女差が4013円と比較的小さく、全体では6万円以上〜7万円未満がボリュームゾーンとなっています。

4.2 【厚生年金】平均と受給額別分布

厚生年金の受給額別分布10/10

厚生年金の受給額別分布と男女別の平均年金月額を示したグラフ

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈平均年金月額〉

  • 全体:15万289円
  • 男子:16万9967円
  • 女子:11万1413円

〈受給額別分布〉

  • ~1万円:4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満:1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満:3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満:6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満:7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満:10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満:31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満:57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満:80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満:101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満:111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満:107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満:97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満:92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満:92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満:96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満:100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満:103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満:102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満:96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満:85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満:70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満:52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満:35万4人
  • 24万円以上~25万円未満:23万211人
  • 25万円以上~26万円未満:15万796人
  • 26万円以上~27万円未満:9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満:5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満:3万289人
  • 29万円以上~30万円未満:1万5158人
  • 30万円以上~:1万9283人

出所:LIMO「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」

厚生年金の平均は、15万289円でした。

厚生年金の受給額は現役時代の収入によっても異なるため男女差が大きく、平均年金月額には5万8554円もの差があります。

また、全体でもっとも人数が多いのは10万円以上〜11万円未満で、111万2828人が該当します。

5. 《元銀行員のひとこと》物価高から老後資金を守るには?

本記事で紹介した国民年金・厚生年金の平均額を見て、「年金だけでは生活が難しい」と実感した方も多いのではないでしょうか。

冒頭でも紹介したとおり、シニアの6割以上は貯蓄の取り崩しについて「よくある」「時々ある」と回答しています。

年金受給額は個人差が大きいため、老後資金として貯めておきたい貯蓄額も人それぞれです。まずはご自身の年金受給額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認し、月にいくら不足するのかを確認してみましょう。

また、昨今の物価高の影響により、同じ「1万円」でも数年前と比べて購入できるものが少なくなるなど、お金の実質的な価値が低下しています。

つまり、ただ普通預金に老後資金を貯めているだけでは、物価上昇により資産が目減りし続けてしまう可能性もあるのです。

金融機関に勤めていた頃、「NISAなんて分からない」「知識がないから」と資産運用に踏み出せないお客様もいらっしゃいました。

しかし、分からないことを理由に選択肢を狭めてしまうのではなく、「まずは金融機関で話を聞いてみる」「制度について調べてみる」という一歩から始めてみるのもよいでしょう。

さらに、「投資には抵抗がある」「元本割れのリスクが怖い」という人は、比較的安全な運用方法として定期預金や国債を検討するのも1つです。

最近では定期預金・国債ともに金利の水準が上がっており、得られるメリットも大きくなっています。

老後の安心につなげるためにも、無理なくできる方法で将来に向けた準備を始めてみてはいかがでしょうか。

6. おわりに

今回は、60歳代から90歳以上のシニアについて、国民年金・厚生年金の平均年金月額を紹介しました。

国民年金はおおむね5〜6万円台で推移している一方、厚生年金は15〜16万円台が中心となっています。

ただし、年金受給額は現役時代の収入や加入期間などによって異なるため、平均はあくまで参考値に過ぎません。

ご自身の年金見込み額は、ねんきんネットやねんきん定期便で確認してください。

また、65歳以上の高齢者の中には、預貯金を取り崩して生活している人も少なくありません。

年金額と合わせて現在の生活費についても見直し、「将来に向けた貯蓄がいくら必要か」を考えてみましょう。

参考資料

池田 夕華