30代になると、色々な人生の岐路が見えてきますよね。結婚、出産、子育て、マイホーム購入、転職、起業、介護などなど、考え出すとキリがないもの。20代のうちは全力で仕事することだけを考えていたけれど、30歳を越してから将来のことを考えることが多くなったという声もよく耳にします。
一見、バリバリ働いて何の不安もなさそうな人でも、悩みを抱えていたり将来に対して不安を感じていたりするのだそう。そこで今回は、働く30代OLが不安に思っている「将来の仕事」や「お金」のことについて聞いてみました。
私の仕事はなくなるの?という不安
とある銀行で働くAさんは、自分の仕事がなくなることが不安だと言います。「就職したときは銀行なんて『一生安泰』のイメージだった。でもAI(人工知能)の台頭だったり、業績が良くなかったりで大リストラ時代が来るとも言われている。実際、ほかの業種であっても『〇〇万人削減』とか『早期退職者を募る』という話を聞いたりすると他人事じゃないと感じる」と話してくれました。
確かに、最初は単純作業に対してAIの導入が期待されていましたが、今では単純作業だけでなく少し複雑な内容でも対応できるようになっているものもありますし、今後もAIが担う分野は拡大していくと考えられます。そして、企業が積極的にAIを導入すると、その分、その仕事をしていた人たちの存在意義がなくなってしまいます。
「会社の人に、AIのオペレーターだったり、RPAのオペレーターだったり、そういう仕事が重宝される時代が来るから勉強しておいたほうがいいと言われて絶望的な気分になった」とAさん。
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略語で、ホワイトカラーのルーティン業務や事務作業などを効率化する自動化プログラムなどのこと。そのプログラムを組んだり仕組みを作ったりする人が必要になるわけで、Aさんはそのことをオペレーターと言っているのでしょう。
「今さら新しい仕組みについていけるとは思わないし、急に高度なプログラミングの知識やスキルを求められても対応が難しい」とため息をついていました。
管理職になることへの不安と憂鬱
ある証券会社で働くBさんは、管理職になることに不安があるそう。「私にはマネジメントなんて向いていない」とBさん。今の管理職の人たちを見ていると、自分が同じように部下や後輩を育てられるか不安になると言います。
Bさん自身は仕事ができるのですが、「私はマネジメントは不向き。一生プレイヤータイプだと思う。仕事ができるとは言えない人たちでもなんとかスキルアップさせて活用していかないといけない、それができなければ管理職の職務怠慢だと言われるなんて、とても耐えられないと思う」と憂鬱そうに語ります。
「プレイヤーであるうちは自分が仕事を頑張ればいいけれど、管理職はそうはいかない。他人は変えられないのに、他人を頑張らせたり効率よく仕事ができるように何とか手を打ったりしなければいけないのは無理」と断言していました。
また、管理職に期待される役割や仕事、責任の大きさと報酬が見合っていないように感じるうえに、「子育てしながらウチの会社で管理職は務められない」と嘆きます。「朝は早く残業は当たり前で帰りも遅い、精神的なストレスも大きい。そんな仕事を一生続けることも不安だし、どこかで働き方を変えないといけないけれど、踏み切るタイミングがないのが不安」と話していました。
「専業主夫になろうかな」という夫と自分の将来が不安
子育て中ながら自身で起業した会社で忙しく働くCさんは、夫と自分の将来の仕事に不安を感じると言います。