投資をする以上勝ち続けることはできないので、必ず損切りをする日がやってきます。筆者も投資をしているので損切り経験がありますが、損切りを本当の「損」にするかどうかはその後の行動で違ってくることがわかりました。

損切りを本当に損にする人とそうでない人の違いはどこにあるのか、ここで見ていきたいと思います。

投資歴15年以上。損切り経験は数えきれない

実をいうと筆者はかれこれ20年近く投資を続けています。今でこそ長期投資をしていますが、10年くらい前にはデイトレードなど短期売買をしていましたし、1週間、2週間のスパンで売買するようなトレードも経験しています。

短期の場合には、ダメだと思ったらすぐに損切りをして、次の銘柄を探して体制を整えてまた参戦。この繰り返しでした。

そのため、これまで何回損切りをしたのかわかりません。損切りはお金(投資資金)だけではなくて、心にもダメージを与えるもので、「損切りは仕方ない」とわかっていても、売却の注文ボタンを押すのにためらいを感じたことも少なくありません。何度やっても慣れないもの、それが損切りでした。

「損切りではない?」という気づき

短期でトレードをしていたときには損切りを何度もしていたのですが、ある時ふと思ったことがありました。

もっと長い目で投資を見れば、損切りにならないのではないか

A社の株で損切りをしても、次にB社の株を買えば投資は続いていることになります。ただ単に銘柄が変わっただけで、投資そのものには変わりはありません。

株価が上がれば利益も出ますし、結果的に損切りしたことがプラスに働くことも多いのです。逆に損切りをしないでずっと塩漬けのままでいたら、資金が他に動くことはありません。もちろんA社の株価が劇的に上がる可能性もあります。

でも、その見込みが薄かったり、時間がかかるようならば塩漬けにして資金を固定してしまうよりも、思い切って損切りをして資金を開放することもできるのです。

そもそも株価が上がるかなんてわからないのだから、さっさと次の銘柄に投資をした方がいいとさえ思っていた時期もありました。この「次の銘柄にいこう」という考えが、「損切りにならない」の根底にあるのです。

長期的な視野を持つ