海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回ご紹介するのは、ギリシャで動物保護をしている「DAR Animal Rescue」のYouTubeアカウント「@D.A.R.ermionigiannakou」の投稿。

今回は、長年木につながれたまま暮らしていた犬が保護され、新しい犬生を歩み始める様子を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で4万5000回再生、約3860件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

小泉 柚乃
長年木につながれ、樽を住みかとして暮らしてきた、推定10歳のイングリッシュ・セッターが保護されました。保護後の検査では複数の感染症が見つかり、すぐに治療が開始されたといいます。一方で、現在の飼い主は犬を虐待するつもりではなく、交通事故から守るためにつないでいたと話し、適切な飼育方法を知らなかったことも明らかになりました。保護された犬はこれから治療を受けながら、新しい犬生を歩み始めます。この記事では、長年過酷な環境で生きてきた犬が、ようやく自由を手にした姿をご紹介します。
この記事の3つのポイント
  • 木につながれたまま暮らしていたイングリッシュ・セッターを保護
  • 治療を受けながら、新たに自由な犬生への一歩を踏み出した現在
  • 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

1. 【長年木につながれて暮らしてきた犬】ようやく自由を手に入れる

海外のSNSで、長年木につながれたまま暮らしていた、推定年齢約10歳のイングリッシュ・セッターが保護され、新しい犬生を歩み始めた様子が話題となっています。

保護された犬は、村の外れで木につながれ、わずか1mほどのロープと樽だけが生活のすべてという環境で暮らしていました。現在の飼い主は約6年前に路上をさまよっていた犬を保護し、交通事故などから守るためにつないでいたそうです。

投稿者さんは、飼い主は犬を苦しめようとしていたのではなく、適切な飼育方法や法律を知らなかったようだと語っています。

飼い主は保護に同意し、犬は動物病院で詳しい検査を受けることになり、ようやく自由を手に入れました。血液検査では、ダニが媒介するエールリヒア症、アナプラズマ症、バベシア症への感染が判明。ダニの駆除や治療を進めやすくするため全身の毛を短く刈り、すぐに治療が開始されました。

ネット上では、長年ロープにつながれたまま暮らしていた環境に胸を痛める声や、これからの新しい生活を応援する温かい反応が広がっています。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

2. 著者からの一言コメント

小泉 柚乃

今回保護された犬は、長年ロープにつながれたまま暮らしていましたが、飼い主は悪意を持ってそうしていたわけではなく、「危険から守るため」という思いから行動していたことが紹介されていました。

しかし、現代の犬にとって適切な飼育環境とは、命を守るだけではなく、自由に歩き、運動し、人と触れ合い、安心して過ごせる生活が確保されていることも大切です。長期間つなぎっぱなしでの飼育は、運動不足や強いストレスを招くだけでなく、心身の健康にも大きな影響を与えることがあります。

愛犬と暮らしている方は、毎日の散歩や遊びの時間を確保し、安心して休める居場所を用意することはもちろん、「この子にとって幸せな生活を送れているのかな」と時々考えてみてください。正しい飼育方法を知ることは、愛犬の健康だけでなく、人と犬がより良い関係を築くことにもつながります。

一頭でも多くの犬が、その子らしく安心して暮らせる毎日を送れる社会を目指していきたいですね。

3. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳」、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。

ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」
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参考資料

小泉 柚乃