3. 1回の振込は2か月分になる
ここまでの金額は、いずれも月額です。実際の振込とは形が違います。
3.1 偶数月の15日にまとめて
年金は偶数月の15日に、前月までの2か月分がまとめて振り込まれます。10月15日に支払われるのは8月分と9月分です。
平均月額の15万289円で計算すると、1回の振込は30万578円ということになります。月額で聞くのと2か月分で聞くのとでは、印象がかなり変わります。
3.2 額面と手取りは違う
ただし、この金額がそのまま入金されるわけではありません。年金からは介護保険料、国民健康保険料または後期高齢者医療保険料、所得税、住民税が差し引かれます。
差し引かれたあとの金額が実際の振込額です。額面と手取りの差は、年金振込通知書で確認できます。
4. 平均を自分の見込額と混同しない
平均額を見るときに、気をつけておきたいことがあります。
4.1 分布は広く散らばっている
厚生年金の受給権者は1608万5696人です。年金月額1万円ごとに分けると、もっとも人数が多いのは10万円以上11万円未満の111万2828人でした。次いで11万円以上12万円未満、17万円以上18万円未満と続きます。
平均の15万289円は分布の真ん中あたりにありますが、その前後に人数が広く散らばっています。平均に近い人が多いという形ではありません。
4.2 自分の額はねんきん定期便で
自分がいくら受け取れるのかは、ねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。すでに受給している場合は、年金振込通知書に額面と天引き額の内訳が記載されています。
平均額は世の中の水準を知るための目安です。老後の設計は、自分の記録を見るところから始まります。判断に迷うときは、年金事務所で相談してみてください。
5. まとめにかえて
厚生年金の平均年金月額は15万289円、国民年金は5万9310円でした。年齢別に見ると、厚生年金は65歳14万9862円から85歳16万3947円へ上がり、国民年金は65歳6万1240円から90歳以上5万5633円へ下がります。
年金は偶数月の15日に2か月分がまとめて振り込まれます。平均月額であれば1回30万578円という計算です。ただし保険料や税が差し引かれるため、手取りはこれより少なくなります。
次の支給日は10月15日です。届いた年金振込通知書で、額面と天引きの内訳を確かめてみてください。
参考資料
和田 直子