次の年金支給日は10月15日です。同世代の人がいくら受け取っているのか、気になったことはないでしょうか。

厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均年金月額は15万289円、国民年金は5万9310円でした。ただし年齢によって水準は違います。

筆者は銀行と信託銀行で15年以上、個人のお客さまの資産運用に携わってきました。この記事では、年齢ごとの平均月額を確認したうえで、実際に振り込まれる額との違いを見ていきます。

ココがポイント
  • 厚生年金の平均は15万289円、国民年金は5万9310円
  • 厚生年金は65歳14万9862円から85歳16万3947円へ、国民年金は逆に下がる
  • 年金は偶数月の15日に2か月分。平均月額なら1回30万578円という計算になる

1. 全体の平均は厚生年金15万289円

まず、全体の水準を確認します。

1.1 国民年金は5万9310円

厚生年金(国民年金部分を含む)の平均年金月額は15万289円です。男女別に見ると、男性16万9967円、女性11万1413円で、その差は5万8554円になります。

国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は5万9310円でした。男性6万1595円、女性5万7582円で、差は4013円にとどまります。国民年金の保険料は収入にかかわらず一律のため、大きな差は出にくい仕組みです。

1.2 厚生年金は年齢が上がるほど高い

年齢ごとに見ると、厚生年金は65歳が14万9862円、70歳が15万455円、75歳が15万1410円、80歳が15万3729円、85歳が16万3947円と上がっていきます。90歳以上をひとまとめにした平均は16万4027円です。

厚生年金は現役時代の報酬と加入期間で金額が決まりますので、その世代が働いていた頃の状況が反映されます。いまの平均が将来もそのまま続くとは限りません。

2つの制度で、年齢による動きが逆になっています1/2

2つの制度で、年齢による動きが逆になっています

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

2. 国民年金は年齢が上がるほど下がる

同じ公的年金でも、国民年金は逆の動きになります。

2.1 65歳6万1240円から90歳以上5万5633円へ

国民年金の平均月額は、65歳が6万1240円、70歳が6万1011円、75歳が5万9659円、80歳が5万8623円、85歳が5万9425円です。90歳以上は5万5633円で、この範囲ではもっとも低い水準になります。

国民年金は保険料を納めた月数で金額が決まります。現役時代の報酬が反映されないため、年齢による開きも厚生年金ほど大きくはなりません。

2.2 2つの制度で動きが逆になる理由

厚生年金は報酬比例の部分があるため、加入期間の長さと当時の賃金水準が金額に表れます。国民年金は納付月数だけで決まるため、その要素が入りません。

年齢別の数字は、いま住んでいる状況ではなく、これまでどう働いてきたかが積み上がった結果として読むほうが正確です。

和田 直子

相談の場でも、平均額と自分の通知の金額が違うという話はよく出ます。平均は目安として置いて、自分の記録を見るほうが早道です。