社会人になると学生時代とは違い、どうしても職場の人間関係に多くの時間を取られがちです。気の合うメンバーならいいのですが、苦手な人がいるという状況も多く、忙しい中で限られたプライベートの時間まで浸食され、ストレスを抱えている人も。

相手を不快にさせず自分も充実した時間を過ごすには、いったいどうしたらいいのでしょうか。

ひとりで行動できることがポジティブになってきた

少し前に「便所飯」という言葉がSNSなどで話題になりました。一人でご飯を食べていることが恥ずかしく、トイレでご飯を食べる人がいる。それくらいランチタイムは人と過ごすのが当たり前という風習がありました。一人だと思われたくない気持ちから、居づらい空間で我慢していた人も多かったと思います。

しかし近年、「誰かと一緒でいなければいけない」という風習は、以前より弱まってきているように感じます。「一人旅」や「一人カラオケ」サービスの拡充や、「一人焼肉」専用のお店、なんとラブホテルにまで一人用のプランが登場。多くの人が望むその行動は、決して格好が悪いことではなくなってきているようです。

趣味だけでなく仕事もおひとりさま

娯楽空間でのおひとりさまサービスに加え、最近では仕事の現場でもおひとりさまが許されるようになってきました。電源やWi-Fiが備え付けられた一人用ワークスペースの提供など、空き時間の活用にもなる人気のサービスとなっています。また、リモートワークなども対人関係のストレスを軽減できる、新しい働き方です。

このように、決められたメンバー・決められた空間で過ごさなくていいメリットは、次第に広がりをみせているようです。

おひとりさまランチはメリット多数

とはいえ、会社に出勤していつものメンバーと顔を合わせなくてはならない人も、まだまだたくさんいます。財布を片手に、上司や同僚と近隣のお店へと出向くことが一番の苦痛、という話も耳にします。そんな方におすすめなのが、お弁当の活用です。

最近では、自炊に自信がないという人でも簡単にお弁当のおかずが用意できるメニューの考案や、自宅で詰めて自然解凍を待つだけの冷凍食品など、そのハードルは低くなってきています。そして、何よりお弁当は外食よりも出費を抑えられるというメリットがあります。「気まずいランチにお金を使いたくない」という人は利用しない手はありません。

外食を断る際、「金欠で」と伝えたり「最近不規則な食生活で太ってしまったのでダイエットも兼ねて」などと話したりすれば、こちらが気まずいから一緒に過ごしたくない、などとは思われずに距離をとることもできます。

距離を置いた時間は趣味に充てられる