年金生活者支援給付金の支給日は、偶数月の15日と決まっています。ただし毎回きっちり15日というわけではありません。
15日が土日・祝日に重なる年は、直前の平日へ前倒しされます。年金と同じ扱いです。
この記事では、老齢年金生活者支援給付金の支給要件と給付額、支給日の決まり、請求手続きの流れを追いかけます。
なお、年金生活者支援給付金の制度内容や年金の平均受給額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 支給日は偶数月の15日で、土日・祝日にあたる場合は直前の平日に前倒しされます
- 1回の支給で受け取るのは、その前月までの2カ月分です
- 2026年度の老齢の給付基準額は月5620円で、前年度から3.2%の増額改定となりました
1. 年金生活者支援給付金は3種類。支給のリズムは年金と同じ
年金生活者支援給付金とは、基礎年金の受給者が所得などの条件に当てはまるときに、年金へ上乗せして支給されるお金です。
受給している年金の種類に対応して、それぞれの給付金が置かれています。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
すでに基礎年金を受け取っている方が、所得の低下などで新たに対象になった場合は、例年9月の第1営業日から順に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が薄緑色の封筒で届きます。
※老齢年金を繰上げ受給中の人は、65歳になる誕生月の初旬(1日生まれの方は前月の初旬)に届きます。

このはがき型の請求書が届いたときは、電子申請という道もあります。
スマートフォンやパソコンとマイナンバーカードを使えば、郵送せずに提出できます。
2. 老齢年金生活者支援給付金の支給要件。3つの条件がそろうか
3種類のうち、ここでは高齢期の家計と関わりの深い老齢年金生活者支援給付金だけを取り上げます。
2.1 対象になるのは65歳以上・世帯全員が非課税・所得の基準内
下の3つを満たしている場合に、老齢年金生活者支援給付金の支給対象になります。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は80万6700円以下(※)である
3つめの判定に、障害年金や遺族年金などの非課税収入は入りません。
※昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
3. 老齢年金生活者支援給付金の給付額と支給日。15日が休みなら前倒し
この給付金の額は、物価変動率を踏まえて年度ごとに改定されます。
2026年度は前年度から「+3.2%」の引き上げとなりました。
3.1 2026年度の給付基準額は月額5620円。平均は4146円という結果
基準額は月額5620円。この額に保険料納付済期間などを掛け合わせて、実際の給付額が決まります。
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」では、2025年3月における老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額(※)が4146円とされています。
※2025年3月において認定されている平均給付金額です。給付基準額が月5310円だった令和6年度に支給されていた金額のため、2026年度の5620円とは基準が異なります。
3.2 支給日は偶数月の15日。土日・祝日なら直前の平日へ
支払われるのは年金と同じ年6回、偶数月の15日です(※15日が土日・祝日の場合は、その直前の平日に前倒し)。
振込先は年金と同じ口座ですが、給付金は別の入金として処理されます。通帳の記録は2行に分かれます。
1回で受け取るのは前月までの2カ月分です。10月なら8月・9月分、12月なら10月・11月分という区切りになります。
4. 国民年金・厚生年金の平均年金月額。所得の判定で見られる金額
要件の3つめで問われる年金収入は、加入状況によって幅があります。平均の水準を、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から引用します。
厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(いずれも国民年金の金額を含む)。国民年金は〈全体〉5万9310円、〈男性〉6万1595円、〈女性〉5万7582円です。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じる点には注意が必要です。
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
5. 老齢年金生活者支援給付金の請求手続き。2つのパターンで確認
要件を満たすだけでは支給が始まりません。公的年金の本体と同じく、請求を済ませてから受け取れるお金です。
流れは、これから65歳を迎える方と、すでに老齢年金を受け取っている方で分かれます。
5.1 65歳を迎える人は年金の請求書と同時に提出
誕生日の3カ月前に、老齢基礎年金の請求書とともに給付金の請求書が郵送されてきます。
記入したら、年金の請求書と合わせて最寄りの年金事務所に提出します。
5.2 受給中の人は9月以降に届くはがきを投函
冒頭で触れたとおり、すでに老齢年金を受け取っている方が所得の低下などで新たに対象になった場合、毎年9月の第1営業日から順に、はがき型の請求書が届きます。
記入して郵便ポストへ入れれば、それで手続きは完了です。
5.3 2年目以降は手続きなしで継続する
請求は初回の1回で済みます。支給要件を満たしている間は、翌年以降に書類を出す必要がありません。
継続するかどうかは前年の所得で判定され、結果は毎年10月分(12月支給分)から1年間反映されます。
額が変わったときは「年金生活者支援給付金支給金額変更通知書」、対象から外れたときは「年金生活者支援給付金不該当通知書」が郵送されます。




