5. 【年金の生涯総額】月15万円を20年受け取るといくらか

ここでは年金月額15万円の人が、65歳から85歳までの20年間受け取ったケースを計算します。

5.1 【試算】20年で額面3600万円、手取りは3132万円

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年金月15万円を20年受け取った場合の生涯受取総額

出所:LIMO編集部作成

  • 年金月額:15万円(年額180万円)
  • 受給期間:20年(65歳から85歳)
  • 額面の総額:3600万円
  • 手取り換算(額面の87%):3132万円
  • 保険料と税金で差し引かれる概算:468万円

20年分の額面は3600万円です。厚生年金の全体平均15万円台に近い水準を、20年受け取った場合の金額になります。

引かれる概算は468万円で、手元に残るのは3132万円という計算です。

※手取り換算は額面の87%とした概算です。年金収入が年180万円になると住民税がかかる場合があり、天引きは介護保険料と公的医療保険料に住民税が加わります。所得税の源泉徴収は65歳以上で年214万円以上が対象です。保険料額は自治体や所得段階で変わり、毎年度の年金額改定は計算に含めていません。

5.2 【25年なら4500万円】5年で900万円の差

90歳まで受け取れば額面は4500万円で、20年より900万円多くなります。手取り換算では783万円の差です。

加入期間が短く月額が低ければ、この総額も比例して小さくなります。就業を中断した期間の影響は、生涯単位で見ると大きくなります。

受給年数は選べないので、総額は目安として押さえておくのが現実的です。

月15万円という前提が変われば結果も動きます。ねんきん定期便やねんきんネットで見込額を確認してみてください。

石津 大希
年金の男女差は、国民年金ではほとんど出ません。男性6万1595円に対し女性5万7582円と差は小さく、開きが目立つのは厚生年金です。

男性16万9967円、女性11万1413円という差には、現役時代の賃金水準と加入期間がそのまま反映されています。月ごとの差以上に、累計では重く効きます。月15万円を20年受け取れば額面3600万円、概算の手取りは3132万円で、受給が5年違えば額面で900万円動きます。

まずはねんきん定期便で自分の加入期間を確かめたいところです。

6. 年金の男女差は加入期間の差。累計では大きく響く

いまのシニア世代では、出産や育児、家族の事情で就業形態を変えた期間が厚生年金の加入期間の差になり、受給額の男女差として表れています。

国民年金の平均は男女ともに月5〜6万円台で差は小さく、厚生年金は全体平均15万円台のなかで男女差が目立ちます。

2025年の改正では社会保険の適用拡大も決まりました。自分の加入期間はねんきん定期便で確認できます。

参考資料

石津 大希