10月15日は、偶数月に支払われる公的年金の支給日です。年金が振り込まれるこの時期は、ひとり暮らしの家計にとって、収入と支出を見直す良いきっかけになります。
おひとりさまの老後は、年金と自分の蓄えが頼りです。まずは同じ世代がどれくらい貯蓄を持っているのかを、平均と中央値の両方で確かめておきましょう。
そこで今回は、70歳代・単身世帯の平均貯蓄額と中央値を確認します。あわせて、年金がいつ・どのように支払われるのかというしくみを整理しますので、老後の生活設計の参考にしてみてください。
証券会社では、退職金の運用を控えた60歳以上のお客様と数多く向き合ってきました。ひとり暮らしの方ほど、年金がいつ・いくら入るのかを正確につかんでいることが、暮らしの安心につながっていました。
まずは同世代の平均と中央値を、わが家のものさしにしてみましょう。
- 70歳代・単身世帯の平均貯蓄額と中央値はいくらか
- 年金は偶数月の15日に年6回、後払いで振り込まれる
- 額面と手取りの違い—年金から天引きされるもの
1. 【70歳代おひとりさまの平均貯蓄額】中央値はいくらか?
金融経済教育推進機構(J-FLEC)が2025年に公表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、70歳代・単身世帯の金融資産保有額は次のとおりです。
※金融資産保有額とは、預貯金だけでなく株式、投資信託、生命保険などを含んだ金額です。ただし、日常的に使う普通預金の残高は含まれていません。
1.1 70歳代単身世帯の貯蓄額(平均・中央値)
- 70歳代単身世帯:平均1489万円/中央値500万円
平均は1489万円、中央値は500万円です。2000万円以上の人が25.4%いる一方、貯蓄のない人も20.4%と、およそ5人に1人みられます。
平均が中央値を大きく上回るのは、蓄えの厚い一部の人が全体を引き上げているためです。平均額だけをみて安心したり落ち込んだりせず、実感に近い中央値もあわせて、自分の位置を確かめておきたいところです。

