⑤次記事誘導文 次の写真では、前年の所得82万円・保険料納付済期間420月のケースについて、補足的老齢年金生活者支援給付金の月額と年額を試算した一覧を紹介します。
年金生活者支援給付金は、公的年金に上乗せして受け取れる給付金です。2026年度は金額が前年度から3.2%引き上げられ、6月に支給された分から新しい水準が反映されています。
ただし対象になるかどうかは前年の所得で判定され、受け取るには請求手続きも必要です。老齢・障害・遺族という3つの年金に応じて要件が分かれているため、自分がどの区分に当たるのかを押さえておく必要があります。
本記事では、2026年度の年金生活者支援給付金の給付額、3種類それぞれの支給要件、そして請求手続きの流れを解説します。
なお、年金生活者支援給付金の制度内容や年金の平均受給額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 2026年度の給付額は前年度より3.2%引き上げられ、6月に支給された4・5月分から反映されている
- 老齢年金生活者支援給付金の所得基準は80万9000円以下、障害と遺族は479万4000円以下
- 要件を満たしても自動では支給されず、届いた請求書を返送する手続きが必要になる
1. 「年金生活者支援給付金」2026年度の給付額は月5620円。6月支給分から増額
年金生活者支援給付金は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定の基準に届かない場合に受け取れる給付金です。老齢年金・障害年金・遺族年金のそれぞれに給付金が設けられ、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。
給付額は公的年金と同じように、年度ごとに見直される仕組みです。
1.1 年金生活者支援給付金の2026年度の給付額はいくらになったのか
2026年度の給付額は前年度より3.2%の引き上げが決まっており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。
3種類それぞれの2026年度の月額は次のとおりです。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5620円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級7025円・2級5620円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5620円
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
このうち老齢年金生活者支援給付金は、上に挙げた金額を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額を計算します。そのため受け取る金額は人によって変わります。
1.2 上乗せの土台になる年金額そのものにも個人差がある
給付金が乗る年金額も一様ではありません。平均的な水準については、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(いずれも国民年金の金額を含む)。国民年金は〈全体〉5万9310円、〈男性〉6万1595円、〈女性〉5万7582円です。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じる点には注意が必要です。
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
2. 「年金生活者支援給付金」の対象者は?3種類それぞれに支給要件がある
「老齢」「障害」「遺族」の3種類には、それぞれ別の支給要件が定められています。ひとつずつ順に見ていきましょう。
2.1 「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件は3つ
老齢年金生活者支援給付金の対象となるのは、下記の支給要件をすべて満たす方です。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は80万6700円以下(※2)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される
2.2 「障害年金生活者支援給付金」を受け取れるのはどんな人か
障害年金生活者支援給付金は、所得の基準が老齢とは大きく異なります。
- 障害基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 障害年金等の非課税収入は除く
2.3 「遺族年金生活者支援給付金」も前年の所得で判定される
遺族年金生活者支援給付金の要件は、障害の場合とほぼ同じ組み立てです。
- 遺族基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
3種類のいずれも、前年の所得額が支給要件に関わります。所得が動いた年の翌年に判定結果が変わることもあるため、毎年の通知には目を通しておきたいところです。
3. 「年金生活者支援給付金」の請求手続きは?書類が届いたら記入して返送する
要件を満たしていても、年金生活者支援給付金は自動では支給されません。受け取るには請求手続きを踏む必要があります。
手続きの流れについては、LIMOの記事「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
支給対象と判断された方には、日本年金機構から請求に関する書類が送付されます。基本的には、その書類に必要事項を記入して返送するだけで手続きは完了します。これから老齢年金の受給を開始する方には、受給が始まる3カ月前に届く「年金請求書(事前送付用)」に「年金生活者支援給付金請求書」が同封され(緑色の封筒)、すでに年金を受給中の方にはハガキ形式の請求書が届きます(薄緑色の封筒)。
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
封筒の色が見分ける手がかりになります。支給日(振込スケジュール)の詳細についても、「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」で確認できます。






