2. 編集部からの一言

LIMO美容部
ブリーチを繰り返した髪は、どうしても切れ毛やパサつきが避けられません。無理に長さを守り続けるよりも、傷んだ部分を思い切って落としたほうが、結果的に扱いやすく美しく見えることも多いものです。膨らみやすい髪質の方は、今回のようにラインを残しつつレイヤーで質感を調整してもらうと、まとまりと軽さを両立しやすくなります。

3. 切れ毛とレイヤーの質感コントロール——膨らみやすい髪をまとまらせる設計とは

切れ毛は、髪の内部が弱くなった部分で毛が途中から折れてしまう現象です。ブリーチは色素を抜くために表面のキューティクルを開き、内部のたんぱく質にも負担をかけます。これを何度も重ねると髪は水分を保ちにくくなり、乾かすたび、ブラシを通すたびに少しずつ千切れていきます。伸ばし続けている髪ほど、毛先には過去の施術の履歴が積み重なっていきます。

一方で「ラインを残しながらレイヤーを入れる」とは、毛先の輪郭となる重みは残したまま、表面や内側に段差をつけて動きを出す考え方です。膨らみやすい髪をやみくもに軽くすると、広がりやパサつきがかえって目立ってしまいます。輪郭を保ちつつ必要な場所だけ量と長さを調整することで、まとまりと軽さが同時に成り立つのです。

今回の女性も、伸ばし続けた毛先ほどブリーチの履歴が重なり、切れ毛が避けられない状態でした。傷んだ長さを思い切って落としたうえで、ラインを残しながらレイヤーを入れて質感をコントロールし、膨らみやすい髪質をコンパクトにまとめています。@log_mabaaaaaanさんの「ニューヘアを楽しんでね」という言葉が、その仕上がりを物語っていました。

4. 「大変身」を叶えてくれる美容師の「お金事情」

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の美容師の「平均年収は388万5000円(平均年齢30歳)」です。

ただし、美容師の収入は一律ではなく、実力や人気の高さによって大きく変動します。

一人前になると歩合給になるケースも多く、SNSを活用したセルフプロデュースでファン(指名客)を獲得し、大きく稼ぐトップスタイリストも存在します。この点について、関連記事では次のように解説しています。

ここで見ておきたいのは、この388万円はあくまで"平均"であり、美容師の多くが歩合制で働いているという点です。歩合制とは収入が売上に連動する仕組みで、固定給と違って人による差が大きく出ます。そのカギを握るのが『指名客』です。指名客は、繰り返し来てくれる顧客基盤――企業でいえばブランドや常連客という"無形の資産"にあたります。近年はSNSが、この資産を全国規模に広げる装置になっており、発信力のある美容師は、技術という『労働』に加えて集客という『資産』を持つことで、平均を大きく上回っていきます。同じ資格・同じ技術でも収入差が開くのは、この資産の有無によるところが大きいのです。

美容師の平均年収はいくら?30歳で「388万円」のリアル。歩合制とSNS集客で差がつくお金事情
美容師の平均年収はいくら?30歳で「388万円」のリアル。歩合制とSNS集客で差がつくお金事情

美容師の年収は、技術力だけでなく、SNSでの発信力や指名客という「資産」をどれだけ築けるかによって大きく変わってくるといえそうです。

5. 監修者からの一言コメント

指名客という「無形の資産」が収入差を生むという説明は、なるほどと思いました。そのうえで気になったのは、その資産を作るための時間が、平均年収388万5000円という数字のどこにも表れていないことでした。

今回モデルになっているのは、お店のスタッフの方だそうです。お客さんの施術だけでなく、こうした一本も発信の素材になっているということになります。カットの時間に加えて、撮影や編集の手間もかかります。指名客につながる発信は、その積み重ねの先にあるものだと思います。

再生数はおよそ6300回です。ここから何人が実際に予約へ進むのかまでは分かりませんし、一本で結果が出るものでもないのだと思います。

収入差の理由は、数字として見えているところよりも、そこに至るまでの時間のほうにあるのかもしれません。

中沢 新

参考資料

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