老後の生活費を考えるとき、周りの人が年金をどのくらい受け取っているのか、気になったことはないでしょうか。
厚生労働省が公表した最新の統計では、老齢年金の平均月額が年齢層によって差があることが分かっています。
この記事では、60歳代から90歳以上までの年金の平均月額を一覧表で確認し、なぜ年齢によって金額に差が出るのかを見ていきます。
- 老齢年金の平均月額は、令和6年度末時点で60歳代から90歳以上まで公表されている
- 厚生年金と国民年金では、年齢による金額の動き方が異なる
- 一覧表の数字はあくまで平均額であり、個人差がある
1. 【一覧表】年金の平均月額を60歳代から90歳以上まで年齢別に見る
厚生労働省が公表した令和6年度の統計から、老齢年金を受け取っている人の平均月額を年齢層別にまとめました。より詳しい年齢刻みのデータは、老齢年金一覧表を扱った記事もあわせてご参照ください。
厚生年金は65歳から80歳代前半にかけておおむね15万円前後で推移し、85歳代からは16万円台に上がります。85歳代の平均月額は「16万5486円」です。
一方の国民年金は、60歳代後半以降ずっと5万円台から6万円台の間で推移しており、年齢による変動は厚生年金ほど大きくありません。
1.1 60歳代前半は繰上げ受給の影響で個人差が大きい
60~64歳の厚生年金の平均月額が8万2267円と他の年代より低く見えるのは、この年代の受給者に、本来より早く受け取る繰上げ受給を選んだ人が含まれているためです。
年金は受け取り始める時期を早めると、月々の金額が減額される仕組みになっています。
そのため60歳代前半の数字は、65歳以降の数字とそのまま比較しにくい点に注意が必要です。
2. 年金の平均月額に年齢差が生まれるのはなぜか
一覧表を見ると、年齢によって平均月額に差があることが分かりますが、その理由は厚生年金と国民年金で異なります。
厚生年金は、現役時代の給与水準や加入期間の長さによって金額が決まる仕組みです。
そのため、賃金水準が異なる世代ごとに平均月額の差が生まれやすくなっています。
一方の国民年金は保険料がほぼ一律であるため、年齢による差は生まれにくい仕組みです。
それでも令和8年度の老齢基礎年金の満額が「7万608円」であるのに対し、一覧表の平均月額はどの年代も6万円台以下にとどまっています。
これは、保険料の免除期間や未納期間がある人が平均を押し下げている可能性が考えられます。

