潮目が変わった? 日経平均は先高期待。権利落ち日以降の値動きには注意

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年9月23日

日経平均は10連騰で、先高期待へ

2019年9月20日の日経平均株価の終値は、前日より34円64銭高の22,079円09銭となりました。17日まで10連騰で、17日には終値ベースで22,001円32銭となりました。終値での2万2000円台回復は4月26日以来、約5か月ぶりです。

前週末の14日にはサウジアラビアの石油施設が攻撃を受けました。地政学リスクの高まりから株式市場にも悪影響となると懸念されましたが、各国が石油備蓄を放出するといった対応を行った結果、市場も落ち着いた動きとなり、日本株も続伸となりました。

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17~18日には米連邦準備制度理事会(FRB)の公開市場委員会(FOMC)が行われました。0.25%の追加利下げを決めましたが、市場では織り込み済みでした。会合後の記者会見でパウエル議長がさらなる追加利下げを示唆したことも投資家の間で好感されました。

今週以降の動きはどうなるでしょうか。やはり10連騰したことは、先高が期待されると前向きに捉えていいと思います。これは、2017年10月2日~24日の16連騰以来の長さです。

ただ、足元ではいったん進展するとみられていた米中の通商協議が中断したというニュースが流れてくるなど予断を許さないところです。これを受けて、20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落しています。

さらに、リスクを回避しようとドルが売られ円が買われたことから、20日のニューヨーク外国為替市場では1ドル=107円50~60銭と、やや円高傾向になりました。週初にこれを受けて日経平均も売られる展開になるかもしれません。連騰の後、高止まりしていることから利益確定の動きも出そうです。

ただし、23日は秋分の日で市場は休場です。24日の急な動きに注意したいところです。9月26日は株主優待の9月権利確定銘柄の権利付き最終売買日です。翌27日の権利落ち日には株価が下落することが多いので注意が必要です。逆に、注目している銘柄があれば、権利落ち直後の安値のタイミングを狙って購入するという戦略もあります。

チャートの形は良好。目線を上に持ちたい

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末は窓をあけて上昇し、直近の戻り高値である7月25日の高値(21,823円)も超えました。先週は、ここを維持できるかどうかが一つのポイントでしたが、実際には堅調な動きとなりました。

10連騰後はローソク足の形としては陰線が続きましたが、窓をあけて上昇してやや下落するといったように、終値自体は5日移動平均線に下値をサポートされるように、じりじりと上がっていきました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。4月24日の高値(22,362円)と7月25日の高値(21,823円)を結ぶ下降トレンドラインも上抜けしたことから、2019年4月24日以降の下降トレンドが終わったことが確認できました。目線は上に持っていいでしょう。

上値メドとしては、まずは4月24日の22,362円あたりになります。その後は意識されやすい23,000円あたりが目標になるでしょう。この付近は過去に売買が積み上がっているところであり、抜けるのにパワーが必要ですが、抜けてしまえばその分、強い下値サポートラインになり、昨年10月上旬の高値である24,500円付近まで視野に入ってきます。

逆に下値メドのほうは余地が大きいです。7月上旬以降に上値を押さえられていた21,800円~21,500円あたりまでは押し目買いの好機とみていいでしょう。問題はそこを割った場合ですが、それでも、25日移動平均線と75日移動平均線が重なる21,000円付近までは上昇トレンドの中の短期的な押しと見ていいのではないでしょうか。

下原 一晃

参考記事

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。