6. 株主優待は「500株以上」でもらえるカタログギフト

ゆうちょ銀行の株主優待は、選ぶ楽しみと実用性を兼ね備えた「カタログギフト」形式です。2026年3月31日現在の株主名簿に記録された、500株(5単元)以上を保有する株主が対象(年1回)で、3,000円相当のオリジナルカタログから好みの商品を1点選べます。カタログには郵便局の「ふるさと小包」(辛子明太子やあまおう苺のスイーツなど、ご当地グルメ)、暮らしの品・限定グッズ、社会貢献活動への寄付などが用意され、カタログ冊子に加えて専用WEBサイトでも約200点から選べます。日ごろの食費や贈り物にあてられる実用性の高さが人気の理由です。

カタログは6月下旬ごろ、定時株主総会終了後に発送される「定時株主総会決議ご通知」に同封して届きます。申込期限は2026年12月31日(木)までです(ハガキは同日消印有効)。

なお、これまでカタログギフトの1つとして選べた自社決済サービス「ゆうちょPay」のポイント(3,000円分)は、同サービスが2026年12月20日に終了するのに伴い、申込期限が2026年9月30日(水)までに前倒しされています(特典コードの入力期限は10月31日)。このポイントを検討している株主は、他の商品よりも早めの対応が必要な点に注意が必要です。

7. 2027年度から「長期保有優遇」が新設、3年以上の継続保有で5,000円相当に拡充

ゆうちょ銀行は、株主優待制度の拡充を発表しています。次回2027年3月31日を基準日とする優待から、3年以上継続保有する株主を対象に「長期保有優遇」が新設され、500株以上を保有していれば、カタログギフトが3,000円相当から5,000円相当に拡充されます。

長期保有の判定は、毎年3月31日および9月30日時点の株主名簿に、同一の株主番号で7回以上連続して記録されていることが条件で、初回(2027年度)はこの継続保有期間を2027年3月末から過去に遡って確認します。

一点注意したいのは、証券会社の貸株サービスの利用や、全株売却後の買い戻し、NISA口座への切り替えなどを行うと株主名簿上の株主番号が変更され、対象外となる可能性がある点です。長期保有を前提に優遇を受けたい場合は、こうした手続きを避けておくのが無難です。

8. 記者コメント

ゆうちょ銀行は、国内金利の上昇局面を追い風に資金利益を大きく伸ばし、通期計画に対する進捗率も堅調です。10日の株価は金融関連株全般の売りに押される形となりましたが、好決算の内容自体を打ち消すものではなく、材料出尽くし後の一時的な調整という側面が大きいと考えられます。

個人投資家にとっては、株主優待のカタログギフトに加えて、2027年度から始まる長期保有優遇制度が新たな魅力として加わる点にも注目したいところです。ただ、優待がもらえるのは「500株以上」であり、足元の株価水準では「150万円以上」とまとまった投資金額が必要です。さらに拡充されるのは、あくまで長期保有の条件を満たした場合です。優待内容は魅力的ですが、獲得には相応にハードルが高いことは注意しておきたいポイントです。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください

参考資料

高原 祥子