続いては、増税前の動きをみていきましょう。増税前にやっておこうと思っていることを聞いてみました。

消費が活性化されるのかと思いきや、1番多い回答は「特にない(54.5%)」と冷ややかな結果となっています。「旅行(18.0%)」「買い溜め(18.0%)」といった積極的な消費活動は少数です。

「家計の見直し」という意見も13.2%を占め、消費者は今回の増税を冷静に見守っているという印象を受けます。

買い物をするにしても、生活消耗品や家具・家電の購入に留まり、家や車といった大きな買い物をする予定のある人はごく少数です。

まとめ

10月からの消費税引き上げに対して「反対」が過半数を占めました。反対の理由としては、現在の税金の使われ方に不満があったり、使い道が不明瞭だと感じていたりすることが挙げられます。

また、10月から導入予定の「軽減税率」については87.3%の人がどこかしら理解できていないと不安を感じています。軽減税率の対象品目に納得感がなく、戸惑いがあるのでしょう。

一方で、外国の税金制度である「犬税」や「ポルノ税」などが支持されているのが特徴的です。増税前にやっておこう・買っておこうということは特になく、消費者の冷ややかな姿勢がうかがえる結果となりました。景気が悪くならないように祈るばかりです。

瀬戸山 佳菜