2. 【元証券会社の監修者による解説】「年金」と「退職金」の平均相場はいくらなのか?
今回ご紹介した「60歳代の方のお金の悩み」や「現役FAからのアドバイス」のように、資産運用を活用して、年金のみだと生活費が不足しまうことをカバーしたいと考える方は多い傾向にあります。
「どんな資産運用を選択したらよいのか?」ということに着目しがちですが、大切なのは「今の自分の現状を知っておくこと」です。
また、将来のための資金計画を立てる際「年金」や「退職金」の相場を確認しておくことも大切です。
2.1
老後の収入の柱「厚生年金・国民年金」平均はどれくらいなのか
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金を両方受給する人の「平均年金月額は15万289円」です。
60歳~89歳までのシニアは厚生年金や国民年金をどれくらい受給しているのか「平均年金月額一覧表」で確認できます。
2.2 「退職金」平均相場はどれくらいなのか
公的機関が公表している直近の統計データ(厚生労働省「令和5年就労条件総合調査」、中央労働委員会「令和7年賃金事情等総合調査」)をもとに、定年退職(勤続35年以上等)におけるおおよその相場感を整理します。
大企業(資本金5億円以上・従業員1000人以上等)
- 大学卒:約1900万〜2100万円前後
- 高校卒:約1600万〜2000万円前後 ※金額は主に管理・事務・技術職を想定した目安です
上記の退職金の平均相場はあくまでも額面です。
老後資金の計画を立てる際は「手取りがどれくらいになるか」確認しておくことも大切です。
退職金にかかる税金はどれくらいなのか「退職金にかかる税金・手厚い3つの優遇の仕組み」で確認できます。
参考資料
立野 力
著者
ファイナンシャルアドバイザー/AFP(Affiliated Financial Planner)/一種外務員資格(証券外務員一種)
関西学院大学経済学部卒業後、岡三証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事する。富裕層顧客から未上場法人に対して株式や投資信託の販売、事業承継など、資産運用コンサルティン業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/一種外務員資格(証券外務員一種)/元証券会社社員
1985年生まれ。福岡県出身。筑紫女学園短期大学英文科(現・筑紫女学園大学)を卒業後、2005年に日興コーディアル証券株式会社(現・SMBC日興証券株式会社)に入社。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。ファイナンシャルアドバイザーとして、主に富裕層の個人顧客や法人に向けて、株式や債券、投資信託、保険商品などライフプランに寄り添った資産運用を提案する業務に従事。
現在は、株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)