3. 【厚生年金・国民年金】シニア世代の年金額はひと月いくら?

ここからは、実際に年金を受け取っている全受給権者(60歳~90歳以降)の年金月額を、厚生労働省の統計から確認します。

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》3/4

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

3.1 厚生年金(国民年金を含む)の平均月額

  • 全体:15万289円
  • 男性:16万9967円
  • 女性:11万1413円

国民年金《平均月額の男女差・個人差》4/4

国民年金《平均月額の男女差・個人差》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

3.2 国民年金の平均月額

  • 全体:5万9310円
  • 男性:6万1595円
  • 女性:5万7582円

厚生年金は男女差が6万円ほどあるのに対し、国民年金の男女差は数千円程度にとどまります。これは、厚生年金の受給額が現役時代の収入や加入期間に大きく左右されるためです。

こうした平均月額も、実際に受け取れる金額(振込額)は、ここからさらに税金や保険料が差し引かれた後の金額になります。前章で見た「仮徴収・本徴収」のしくみによって、その天引き額が年度の前半と後半で変わることも、あわせて押さえておきたいポイントです。

4. まとめ

年金の振込額(手取り額)は、年に一度決まって終わりというものではなく、4月・6月・8月の「仮徴収」と、10月・12月・2月の「本徴収」という2段階のしくみによって、年度の途中で変わることがあります。特に10月は、その年度の確定保険料額にもとづく本徴収が始まる最初のタイミングであるため、振込額の変化に気づきやすい月といえます。

ただし、天引き額の変更が実際に反映される時期は、通知の発送や市区町村の事務処理スケジュールによって前後することもあるため、「必ず10月に変わる」と決めつけないことも大切です。厚生年金の平均月額15万289円、国民年金の平均月額5万9310円といった数字も、あくまで天引き前の金額であることを踏まえながら、ご自身に届く通知書で実際の金額を確認する習慣をつけておくと安心です。

渡邉 珠紀
天引き額の変更は、通知書が届くタイミングやお住まいの市区町村の事務処理スケジュールによって、実際に振込額に反映される時期が前後することがあります。「10月なのに変わっていない」「9月から変わった」ということもあり得るため、必ずしも「10月ぴったり」と決めつけず、振込額に変化があった際は、送付される通知書で内容を確認する習慣をつけておくと安心です。

参考資料

渡邉 珠紀