海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、YouTubeアカウント「@PawsShow」さんの投稿。

人を怯えていた子犬が、懸命な治療と深い愛情に支えられ、本当の家族と出会うまでの様子が紹介されています。

執筆時点で2800回再生、約500件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンをまとめてご紹介します。

また記事中では、犬猫の入手経路や経費の現状についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMOアニマル・ストーリー部
大けがを負って人を強く恐れていた幼い子犬が、温かい保護と手厚い治療によって元気を取り戻し、素敵な家族と出会うまでの感動的なストーリーを届けたいと思い企画しました。あわせて、ボルトのような傷ついた命を現場で必死に救い続ける獣医師や動物看護師の平均年収など、動物医療を支える専門職のリアルなお金事情についても分かりやすくまとめています。

1. この記事の3つのポイント

  •  生後約2カ月で骨盤を粉砕骨折。自力で立つこともできないほどに子犬が衰弱
  •  「もう二度と一人ぼっちじゃない」。優しい家族と出会い、甘えながら暮らすように変化
  •  「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

2. 【生後わずか2カ月】動けない状態の子犬を救助

1/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

海外のSNSで話題になっているのは、人への恐怖を克服して幸せをつかんだ子犬の物語です。保護された子犬は「Volt(ボルト)」と名付けられました。

ボルトが発見されたのは、生後約2カ月の頃。ぐったりと横たわり、自力で動くこともできないほど衰弱していたそうです。

スタッフが段ボール箱に入れて保護すると、目を覚ましたボルトは、とっさに頭を両前足で覆うようなしぐさを見せました。

その姿からは、これまでどれほど恐ろしい経験をしてきたのかが伝わってきます。

3. 【小さな体で治療を乗り越え】元気を取り戻したボルト

2/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

ボルトはすぐに動物病院へ搬送され、詳しい検査と治療を受けることになりました。

診察の結果、骨盤が粉々に骨折していることが判明。大型犬に襲われたという目撃情報もあったそうですが、体には噛み傷や出血はなく、医師は人に蹴られるなどの強い衝撃を受けた可能性があると考えたそうです。

生後わずか2カ月の小さな体で、大きな痛みに耐えていたというのです。

3/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

治療には少なくとも21日間の安静が必要とされ、スタッフは投薬や栄養管理を続けながら、回復を見守りました。

その後、寄生虫の治療やワクチン接種も進められ、ボルトの体調は少しずつ改善。

入院生活が続くなかでは、元気な鳴き声を上げ、まるで「早く走って遊びたい」と訴えるような姿を見せるようになったそうです。

4. 【もう一人じゃない】本当の家族と暮らすボルト

4/5

出所:@PawsShow

出所:@PawsShow

ついに、自分の足で元気いっぱいに走れるまでに回復したボルト。

その後、優しい家族に迎えられました。現在は愛情をたっぷり受けながら、子犬らしく無邪気に過ごしているようです。

あの日、恐怖のあまり頭を隠し、小さな体で痛みに耐えていたボルト。しかし今では、大好きな家族に囲まれ、思いきり走って遊べる毎日を送っています。

投稿者は動画の最後で、「ボルトはもう二度と一人ぼっちになることはありません」と語っています。これからはたくさんの愛情に包まれながら、幸せな時間を重ねていってほしいですね。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

5. 著者からの一言コメント

ひぐち えみ
「ドッグイヤー」という言葉があるように、犬は人間よりも早いスピードで成長するといわれています。
それでも、生後約2カ月のボルトは、まだまだ甘えたい盛りの赤ちゃん。そんな幼い命が恐怖で頭を隠す姿を見ていると、どれほどつらい日々を過ごしてきたのだろうと考えずにはいられません。
これからはその記憶を少しずつ塗り替えられるような、幸せな犬生を歩んでほしいと願っています。

6. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

獣医師の平均年収は680万5000円5/5

獣医師の平均年収は680万5000円

Lee Charlie/shutterstock.com

レスキューされた動物の病気やけがを治療したり、避妊・去勢手術といった医療措置をおこなうのが獣医師や動物看護といった動物医療専門職です。

ここでは、動物たちの命を救い、守るために大切な役割を担う彼らのお金事情について紹介します。

厚生労働省が、「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元に公表している就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円。平均年齢は38.7歳。

また、動物看護の仕事に従事している人の平均年収は351万9000円、平均年齢は38歳という結果になっています。

命を預かるハードな業務内容に対し、給与や労務環境の整備が課題となる側面もあるのが実情です。

日本動物看護職協会が2020年7月1日に公表した「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」によると「現在の給料に満足していますか?」という質問に対して、「満足」と答えた人の割合が7.8%なのに対し、「不満」が35.1%、「非常に不満」が19.4%と過半数の人が現状に満足していないと回答しました。

一方で、2022年には「愛玩動物看護師」が国家資格化され、現場での役割はさらに重要性を増しています。

社会的ニーズが高まる中、動物医療を支える専門職の待遇や年収が今後どう推移していくか注目されます。

〈〈「猫がいるくらしとお金」についてもっと知りたい方はこちら〉〉

参考資料

ひぐち えみ