シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年9月6日に更新された鳥貴族の2019年8月の既存店売上高は、対前年同月比で95.9%とマイナス成長。内訳は客数98.9%、客単価97.0%でした。

また全店売上高も95.5%となり、既存店・全店ともに2020年7月期はマイナス成長でのスタートとなりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高は、どう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。

既存店売上高は、前期全ての月でマイナス成長となりました。ただし期初の90%前半の数字は、期末には97-98%付近にまで回復しています。しかし今期に入った8月の数字は95.9%であり、既存店の回復は若干後退した形となりました。

一方、全店売上高は前期5月まで10ヶ月プラス成長が続きましたが、6月以降はマイナス成長に転落。今期8月もマイナス成長からのスタートとなりました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月の3,965円を天井に下落がスタートしました。本年3月11日に1,478円の安値を付け、その後反発し6月半ばからは2,000-2,300円間での取引が継続。さらに8月半ば以降は2,100円付近での取引が続き、値動きが停滞中です。

2020年7月期は、既存店・全店ともに対前年同月比でマイナス成長からのスタートとなりました。前期果たすことのできなかった既存店のプラス成長を今期は達成できるのかが注目されます。

鳥貴族の過去1年の株価推移

参考資料:月次報告(2019年8月度)

LIMO編集部