夏のボーナスが入るこの時期は、振り込まれた金額を眺めるだけでなく、貯蓄の現在地を確かめる絶好のタイミングです。
「うちは平均より上?下?」「同じ年代のひとり暮らしは、どれくらい貯めているのだろう」——そんな疑問が浮かびやすい季節でもあります。
特におひとりさま(単身世帯)の場合、家計のやりくりも将来への備えも、すべて自分の判断にかかります。今の生活はもちろんのこと、長い目で見て将来を考え、備えていくことが大切でしょう。
そこで本記事では、金融経済教育推進機構(J-FLEC)の調査をもとに、30〜70歳代の単身世帯の平均貯蓄額と中央値をデータで確認し、あわせて変わりつつある家族のかたちと、貯まる人・貯まらない人の3つの違いも整理していきましょう。
1. 【おひとりさまの貯蓄額】平均&中央値はいくらか
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、単身世帯の30〜70歳代の金融資産保有額(平均・中央値)は次のとおりです。
※金融資産保有額とは、預貯金だけでなく株式、投資信託、生命保険などを含んだ金額です。ただし、日常的に使う普通預金の残高は含まれていません。
1.1 おひとりさま30〜70歳代の貯蓄額(平均・中央値)
- 30歳代:平均「501万円」/中央値「100万円」
- 40歳代:平均「859万円」/中央値「100万円」
- 50歳代:平均「999万円」/中央値「120万円」
- 60歳代:平均「1364万円」/中央値「300万円」
- 70歳代:平均「1489万円」/中央値「500万円」
平均値と中央値の差は大きく、30歳代では平均が中央値の約5倍、40歳代では約8.6倍、50歳代でも約8.3倍と、家計のばらつきは年代を問わず広がっています。
金融資産を保有していない世帯(貯蓄ゼロ)の割合は、30歳代で32.3%、40歳代で32.1%、50歳代で35.2%、60歳代で30.4%、70歳代で20.4%。30〜60歳代ではおよそ「3人に1人」となります。
平均や中央値だけではなく、金額帯ごとの割合もみて傾向を掴むことが大切でしょう。




