6. 資産差はいくら?「貯金 vs 投資」の決定的な違い
ここまで見てきたとおり、毎月3万円を10年間積み立てた場合、銀行預金では最終的な資産額は約365万円にとどまります。
一方で、新NISAを活用した積立投資では、利回りによって大きな差が生まれます。
たとえば、年利3%で運用した場合は約418万円となり、預金と比べて53万円の差が生じます。
さらに、年利5%では約463万円、年利10%では約600万円となり、預金との差はそれぞれ約98万円、約235万円に広がります。
この差を生み出している要因が「複利」です。
複利とは、運用によって得た利益が元本に組み込まれ、その利益にもさらに利益がついていく仕組みを指します。
積立投資の初期段階では、貯金との違いはそれほど大きくありません。
しかし、運用期間が長くなるにつれて利益が積み重なり、後半になるほど資産の増え方が加速していきます。
このように、資産づくりの過程においては「早めのスタート」と「長く続けること」が成功のカギを握ります。
特に「長期間にわたって運用を継続すること」は、投資効果を高める上で欠かせない要素です。
将来のリターンを確約することはできませんが、長期的視点に立てば、預金を上回る成果を得られる期待は十分にあるでしょう。
新NISAで資産運用を始めるなら、家計に負担をかけない金額を設定し、じっくりと積み立てを続けていく姿勢が大切です。
7. 監修者コメント:「増やす」前に、まず「無理なく続けられるか」を確認しよう
今回のシミュレーションでは、同じ毎月3万円でも、預金か新NISAかで10年後の資産額に大きな差が生まれることを確認しました。ただし、この差はあくまで「利回りが想定どおりに推移した場合」の試算である点は忘れないようにしましょう。実際の相場は上下しますし、年によってはマイナスになる年もあります。
窓口でのご相談を通じて感じていたのは、投資額の大小以上に「続けられるかどうか」が資産形成の成否を分けるということです。無理な金額で始めて相場が下がった局面で積立をやめてしまうと、複利効果を十分に得る前に離脱することになりかねません。まずは家計に負担のない金額で始め、収入やライフステージの変化に応じて見直していくことをおすすめします。
積立額を増やす余地がある方は、月3万円・5万円といった刻みで試算を比較しながら検討するのも一つの方法です。より長期の積立シミュレーションを紹介している記事もあわせてご参考ください。
【新NISAシミュレーション】月10万円×15年積立+放置で資産はどう化ける?月3万円の少額戦略も公開
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- 投資に関する記述は、将来の運用成果を示唆または保証するものではなく、元本割れを含むリスクが存在します。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。
参考資料
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 金融庁「NISAを知る」
- 金融庁「「貯める・増やす」 ~ 資産形成」
- 金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果(令和7年12月末時点)」
- LIMO「【月3万円×20年】預金と新NISAの資産差はいくら?『利回り5%の積立投資 VS 金利0.3%の銀行預金』シミュレーションで徹底比較 インフレリスクを踏まえ、『複利効果』のインパクトを解き明かす」
- LIMO「【新NISAシミュレーション】月10万円×15年積立+放置で資産はどう化ける?月3万円の少額戦略も公開」
中本 智恵

