子どもたちの度を越した言動に、「いいかげんにしなさい!」とお尻をぺちんとやってやりたくなった経験は、筆者も少なからずあります。(実際にはしていませんが…)周りの知人に聞いても、「経験ある」と答える人がほとんどでした。

そんな子どもたちに遭遇したらどうするか…。中にはニコニコ笑って優しく「そんなこと言っちゃだめだよ」なんて言ってしまう人もいるかもしれません。しかし、これはあくまで筆者の個人的考えなのですが、ここはき然とした態度でそんな言動はよくない、ということを少し厳しく伝えるべきではないかと思うのです。確かにそういう言動をする子どもたちに注意しても柳に風、のれんに腕押し、なことがほとんど。なぜならその子たちは「大人が怖い」とは思っていないですから。

叱られたことがない子は不幸です。ものの善悪を知らない子どもは不幸です。見方を変えると、その子たちは、根本的な道徳教育を受けたことがない不幸な子どもなのです。ここでしっかりと、少し厳しく「いいことと悪いこと」を教えてあげる「おせっかいな大人」になってあげてもいいのではないでしょうか。

もし、自分の口から注意するのは、はばかられる…と言う場合は、園や学校に相談してもいいでしょう。見て見ぬふり、その子たちの言動を肯定するような、機嫌を取るような態度だけは絶対にしてはいけない…と思うのです。「ルールやマナーに口うるさい大人」って、子どものときは嫌な存在だったけど、今になると大事な存在だったんだと気づけたきがします。

「怒る」ではなく「叱る」

子どもたちの人を小馬鹿にしたような態度に思わずカッとしてしまっても、ここで気を付けたいのは、感情に身を任せて怒鳴ったり手を出したりしてしまわないこと。

ただ不快なことを言われたからキレる、というのは得策とはいえません。とはいえ、筆者自身も何度もカッとなりそうになったことはありますが…。
一呼吸置いて、理路整然と「何がいけないのか」を教えてあげることが大切なのではないでしょうか。

大中 千景