5. 厚生年金と国民年金の平均受給月額は?リアルな年金額を解説

老後の生活を支える公的年金ですが、受給額には大きな個人差があります。

厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、現在のシニア世代の平均受給月額は以下の通りです。

5.1 厚生年金の平均受給額(月額)

厚生年金《平均月額の男女差・個人差に着目》6/7

厚生年金《平均月額の男女差・個人差に着目》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:15万289円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

※上記の金額には国民年金部分が含まれます。

厚生年金は現役時代の収入や加入期間によって受給額が決定するため、月1万円未満から30万円以上までと幅広く分布しています。

5.2 国民年金の平均受給額(月額)

国民年金《平均月額の男女差・個人差に着目》7/7

国民年金《平均月額の男女差・個人差に着目》

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

〈全体〉平均年金月額:5万9310円

  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

国民年金の受給額は「月額6万円〜7万円未満」がボリュームゾーンです。

保険料が一律であるため、厚生年金に比べると個人差は小さい傾向にあります。

とはいえ、未納や免除の期間によって実際の受給額は変動します。

将来の生活設計に向けて、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用し、ご自身の正確な受給見込額をチェックしておきましょう。

6. まとめ:物価高の夏を乗り切る「資産寿命」の考え方

今回は、「生活意識」「貯蓄額」「就業率」「年金額」、そして新たに追加した「家計の赤字額」という5つの視点から、シニア世代の暮らしのリアルな現状を紐解きました。

うだるような暑さと物価高が重なるこの7月、シニア世帯の家計管理はこれまで以上に重要度を増しています。家計調査からは、年金だけでは生活費が不足し、毎月4万2434円(65歳以上無職夫婦世帯の場合)の赤字を貯蓄から補填している姿が浮き彫りになりました。

老後資金の課題は、もはや「いくら貯めるか」という資産形成の段階から、「いかに計画的に取り崩し、長持ちさせるか」という「使いながら守る」フェーズへと移行しています。

安心して充実したセカンドライフを送るためには、公的年金制度の仕組みを正しく理解し、資産寿命を延ばすための工夫と、無理のない範囲で働き続けるための健康維持が不可欠です。

この夏の機会に、ぜひご家族と一緒にこれからの暮らしとお金の管理について話し合ってみてはいかがでしょうか。

参考資料