3. 実際の受給者はどれくらい?今のシニア世代の年金月額

前章のシミュレーションでは、平均年収300万円・勤続38年という条件における年金合計額が約11.9万円になるという目安を示しました。

では、すでに現役を退いて年金生活を送っている今の先輩シニアたちは、実際にどれくらいの金額を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局が公表している統計資料「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の中では、国民年金(基礎年金)を含む厚生年金受給者のボリュームゾーンや全体像が以下のように報告されています。

国民年金を含む厚生年金の受給者数4/5

国民年金を含む厚生年金の受給者数

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 月額11万円未満の受給者の割合:全体の約25.9%

実際の給付状況のデータによると、国民年金と厚生年金の両方をもらっている人のうち、今回の試算結果(約11.9万円)に近い水準ともいえる、月額11万円未満の受給者が全体の約25.9%を占めていることが分かります。

全体の約4分1を占めるこの割合を見ると、現役時代の収入や勤続年数によって受給額には少なからずばらつきがあることが読み取れます。

ただし、ここで示されているデータや試算結果はすべて「額面」の金額であり、実際の生活設計を考える上では、ここから税金や社会保険料が引き去られる「手取り額」を想定しておく必要があります。