6. まとめにかえて

50歳から月5万円を15年間積み立てると、利回り3%で約1135万円が目安になります。非課税の新NISAは、50歳代からでも老後資金づくりの心強い味方です。

値動きが不安なら、金利が1%台後半まで戻った個人向け国債を守りの土台に据える手もあります。攻めと守りを組み合わせて、自分が続けられる形で資産を育てていきましょう。

7. 監修者のコメント

齊藤 慧

50歳からの資産形成において、シミュレーション上の数字や利回りの比較だけに気を取られてしまうのは避けたいものです。

私が各種の社会調査を通じて痛感してきたのは、将来の安心を分ける要因が投資のテクニックではなく、毎月使える『可処分所得』を正しく把握し続けているか否かという現実です。

50代から60代にかけては、役職定年や継続雇用によって、額面以上に税金や社会保険料の天引き負担が重く感じられ、手取り収入が変化する節目を迎えます。だからこそ、今月手元にある給与明細や『課税決定通知書』を確認し、実際の家計収支のバランスを見直すことが防衛の第一歩になります。

新NISAや個人向け国債という手段も、無理のない先取り貯蓄の仕組みがあってこそ活かされます。公的な軽減措置の手続き手順と合わせ、確かな家計の土台づくりを今日から着実に進めていきましょう。

参考資料

柴田 充輝