4. 現実の受給水準はどれくらい?今の高齢世代がもらう「実際の年金額」データ(額面)
前章のシミュレーションでは、「年収500万円・勤続40年」という条件における将来の受給見込み額(約16万2,000円)を算出しました。
それでは、現代の日本で実際に年金生活を送っているシニアの方は、毎月どのくらいの金額を手にしているのでしょうか。
行政が発表している公式データである、厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、国民年金と厚生年金の双方を合わせた実際の受給者分布を見ていきましょう。
- 受給額10万円未満の層:19.0%
- 受給額10万円以上の層:81.0%
- 受給額15万円以上の層:49.8%
- 受給額20万円以上の層:18.8%
- 受給額20万円未満の層:81.2%
- 受給額30万円以上の層:0.12%
基礎年金と厚生年金の二つを同時に受給している層において、毎月15万円以上の年金を受け取れている人は、全体の約49.8%とほぼ半数の割合となっています。
また、公的統計の分布データによると、今回の試算条件に近い基準である「月額16万円未満」の受給者は、全体の約56.2%を占めていることが分かります。
今回の試算結果(約16.2万円)という水準は、実際の受給者の中では平均よりやや高めの位置付けになると言えそうです。
ただし、これらの公表されている統計データはすべて「額面」の金額であり、現実に口座に振り込まれる手取り額は、ここから各種の控除が行われる点を見落としてはいけません。
