2. 還暦を迎える人(60歳)のお金事情は?
もう一つ、PGF生命が2026年3〜4月に実施した「2026年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」(PGF生命調べ・1966年生まれの男女2000名・全国・インターネット調査)から、2026年に60歳を迎える人のお金事情をみていきます。
- 貯蓄500万円未満:54.3%
- 貯蓄2000万円以上:20.1%
- 投資をしていない:53.1%
- 投資をしている人の平均投資額:1729万円
貯蓄500万円未満が半数を超える一方で、「2000万円以上」も2割。
同じ60歳でも、貯蓄額には大きな開きがあることがうかがえます。
さらに、投資をしていない人が半数を超える一方、投資をしている人は平均1729万円とまとまった金額を運用しており、ここにも差がみられます。
なお、先ほどのJ-FLECは世帯ごとの調査、こちらのPGF生命の調査は個人を対象にしたもので、調査の方法や母数が異なります。
それぞれ「世帯(あるいは個人)ごとに差が大きい」という共通点がみえてきます。
3. 物価高のなか、どう備える?
貯蓄とお金事情のデータをふまえて、物価高のなかでの備え方を2つの視点からみていきましょう。
3.1 実質的な価値を保つ視点をもつ
物価が上がると、預貯金として持っているお金で買えるものは少しずつ減っていきます。
預貯金で生活防衛資金を確保したうえで、資産の一部を新NISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)といった税制優遇制度で運用し、物価上昇に備えるのも選択肢の一つです。
ただし、投資には元本割れや価格変動などのリスクが伴います。
金融商品や投資方法などによってリスクが異なるため、ご自身の家計や考え方、リスク許容度に合うものを無理のない範囲で検討したいところです。
3.2 世帯で見通しを共有する
二人以上世帯では、年金の受け取り方や貯蓄の取り崩し方を世帯で話し合っておくと、物価高のなかでも見通しが立てやすくなります。
どちらかが先に退職する場合や、収入が変わるタイミングを見据えて、早めに家計の計画を共有しておきたいところです。