3. まとめにかえて

老齢年金以外にも、再就職手当や年金生活者支援給付金など、シニアが受け取れる公的給付は複数あります。共通するのは「申請しなければ受け取れない」という点です。

老後生活に突入したあとも、保有している資産を預貯金・債券・株式の特徴を踏まえて配分することで、より資産寿命を延ばせます。「もらう」と「守り育てる」の両面から、老後の家計を支えていきたいところです。

4. 【監修者のコメント】この記事の総括とこれからの実務上の注意点

齊藤 慧

本記事で紹介されている『公的給付の申請』と『資産配分の基本』は、老後のキャッシュフローを安定させるための重要な両輪です。起こりうるのが、役所からの案内をいつものお知らせと勘違いして給付金の手続きを逃してしまったり、手元の資金をすべて預貯金に置いたままインフレによる価値の目減りに直面したりするケースです。

日本の公的制度の多くは、ご自身でアクションを起こさない限り自動的に振り込まれることはありません。まずはご自身が対象になっていないか、一度立ち止まって確認する習慣をつけてください。

また、資産運用においては、極端なリスクを取る必要はありません。受け取った給付金や年金をベースに、手取りの範囲内に日々の生活費を堅実に収めること。その上で、余剰資金を預貯金・債券・株式などに分散させるなども、検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

柴田 充輝