2. 70歳代が受け取る年金月額のリアル
2.1 厚生年金・国民年金の平均月額
老後の収入の柱は公的年金です。厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(第1号)受給権者の平均年金月額は15万289円です。国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は5万9310円にとどまります。
厚生年金は現役時代の報酬や加入期間によって金額が大きく異なるため、15万289円はあくまで平均です。自営業者や非正規雇用の期間が長かった人は、国民年金(基礎年金)が中心となるケースも多く、国民年金の平均受給額は月額約6万円となっています。
夫婦の働き方の組み合わせによっても受給額は変わります。共働きで夫婦ともに厚生年金加入歴が長い場合と、夫だけが会社員で妻が専業主婦だった場合では、世帯の年金月額に10万円近い差が出ることもあります。ご自身の世帯がどのパターンになるか、いまのうちに目安を知っておくことで、無理のない家計設計へとつなげることができます。
2.2 2026年度(令和8年度)の年金額改定
2026年4月適用の改定により、老齢基礎年金の満額が月7万0608円に引き上げられました。改定率は1.9%で、前年度から1300円の増額です。標準的な夫婦2人分(夫が平均的な賃金で40年間就業し、妻が第3号被保険者だったモデル)の年金月額は23万7279円となりました。
この23万7279円はモデルケースの数字です。実際の受給額は加入履歴や繰上げ・繰下げの有無によって変わります。自分の年金見込み額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できます。

