専業主婦の母親に育てられた夫の「男は仕事、女は家庭」という考えを、今から変えることは難しいですよね。それならば、せめて自分の息子には夫婦共働きや男女が共に家事をすることが当たり前であるという意識を持ってほしい。そして、息子のパートナーになる人には、自分がいま感じているストレスやモヤモヤを感じてほしくないと思う人も多いのではないでしょうか。

「家事は母親がやるのが当たり前」という意識を息子に植えつけないためには、“家事お小遣い制度”を設けることも一つの手です。「家事は無料ではない」「家事は女性だけのものではない」「家事は時間がかかるもの」ということを子供の頃から教えることができますし、家事スキルを身につけることもできます。

自分が家事の大変さを知っていれば「きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ」なんて言わないはず。きっと将来パートナーを助けてくれるのではないかと期待したいものです。

動かない夫に家事・育児の協力を促すためには

とはいえ、共働きをするのであれば、どんなに夫であっても少しは家事や育児に参加してもらう必要があるでしょう。妻が一人で仕事も家事・育児もこなすとなれば、体力が持ちません。

依頼する時はイライラしながらお願いするのも、下手に出てお願いするのもNG。夫も家事をするのが普通のことであるように「掃除か洗濯どっちがいい?」と聞けば、夫はどちらもやりたくないとは言いにくいはずです。2択で聞くとどちらかは選ばざるを得ないので、動かない夫には効果的ではないでしょうか。

また、夫の家事や育児へのモチベーションを上げるためには、とにかく褒めること。何か手伝ってくれたら大げさに義両親や友人の前で褒めて「できる夫」というイメージを周りから固めてしまいましょう。「仕事もできて家事もできて私にはもったいないくらいの最高の夫」と言われれば悪い気はしないはずです。少しシャクに触るかもしれませんが、夫がご機嫌に家事や育児をしてくれれば、妻の負担も減るのでここは我慢です。

おわりに

かつてはセレブな専業主婦が羨望の眼差しを受けていましたが、今はSNSの普及によりさまざまな生き方が可視化され、家庭とキャリアを両立する女性をカッコいいと捉えるようになってきました。

ただ、共働きが当たり前の時代でも、「男は仕事、女は家庭」という古い考えはまだまだ残っています。特に高収入の夫であるほど「専業主婦で何不自由なく暮らせているのは俺のおかげだ」という意識が強く、妻が働くことで家事や育児が疎かになることや、自分が家事・育児をすることに嫌悪感を抱きやすいようです。

そんなふうに家庭に縛り付けられることで、自己実現や社会との接点を閉ざされたVERY妻たちが「せめて自分の息子だけは…」と思うのは当然です。この古い考えを断ち切り、夫婦が家庭では協力し合い、仕事でも輝ける時代が早く来てほしいですね。

LIMO編集部