4. 老後の資産形成は「収入(年金)」「支出」「資産」の確認から

今回の記事では、厚生年金と国民年金の仕組みを整理しながら、平均年収400万円で38年間働いた場合の年金月額の目安を試算しました。

老後資金を考える際は、平均額やモデルケースを参考にすることも大事ですが、自分の年金記録を確認することを先に行いましょう。

年金見込額を把握したうえで、生活費との差額をどう補うかを早めに考えておくと、老後の資金計画を立てやすくなります。

厚生年金の平均受給額を見ると、自分の試算額が高いのか低いのかを確認する材料になりますが、平均値だけで安心したり、不安になりすぎたりするのは避けたいところです。

厚生年金は、現役時代の収入や加入期間の影響を大きく受けます。長く会社員として働き、収入が高かった人ほど年金額は増えやすくなります。一方、非正規雇用の期間が長い人、厚生年金に加入していない期間がある人、育児・介護などで働き方を変えた人は、想定より少なくなることもあります。

また、老後の支出は人によって大きく異なります。持ち家か賃貸か、住宅ローンが残っているか、医療費や介護費がどれくらいかかるかでも、必要な生活費は変わります。

年金月額だけを見るのではなく、毎月の生活費、臨時支出、貯蓄、退職金、iDeCoや新NISAなどの資産形成も含めて、全体で考えることが大切です。

参考資料