同窓会でざわつく「厚生年金」の話題。男性平均16.9万円、では女性は?働き方で《月10万円》の差がつく現実
50歳を境に見方が変わる「ねんきん定期便」。現役時代の働き方別・5つのモデル年金試算と老後の生活防衛術
Nevena Barberic/shutterstock.com
いわゆる「団塊ジュニア世代」である筆者。最近、同窓会や女子会などに参加すると、話題の変化に驚かされます。
かつては仕事や子どもの進学といったテーマが中心でしたが、50歳を過ぎた今、集まれば「親の介護」と「自分たちの年金」の話題で持ちきりになることも少なくありません。
「私たちは将来、いくら年金をもらえるのだろうか」
「現在の生活水準を、老後も維持できるのだろうか」
そんな切実な不安を口にする友人も多くいます。
公的年金の支給額は賃金や物価を考慮して毎年見直されますが、少子高齢化を背景に「マクロ経済スライド」という調整機能が働き、将来的な受給額の伸びが物価上昇に追いつかない(実質的に目減りする)リスクも指摘されています。
本記事では、厚生労働省の最新データをもとに、シニア世代のリアルな年金受給額とそこに生じている「格差」にフォーカス。
現役世代のうちに知っておきたい「年金の増やし方」や「現役世代を支える年金の重要な機能」についても解説します。
1. 【基礎知識】日本の年金制度は「2階建て構造」
最初に、年金制度の基本的なしくみについておさらいしておきましょう。日本の年金制度は、次のような「2階建て構造」と呼ばれています。
-
1階部分(国民年金):日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する、年金のベース部分。
-
2階部分(厚生年金):会社員や公務員などが、国民年金に上乗せして加入する部分。
まずは、厚生労働省年金局の最新資料「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、ベースとなる「国民年金」の平均月額を見ていきます。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)の平均月額
- 全体…5万9310円(男性…6万1595円、女性…5万7582円)
国民年金は納付した期間に応じて給付額が決まるため、性別や現役時代の収入による大きな差は生じません。
続いて、本記事の主題である上乗せ部分「厚生年金」について見ていきましょう。
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)
監修者
LIMO編集部年金解説班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
LIMO編集部年金解説班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2026年6月17日)