「株主優待」と聞くと、米や食事券を思い浮かべる人も多いでしょう。今回は7月・8月にチェックしておきたい3銘柄として、ラーメンが無料になる丸千代山岡家、婦人靴がもらえるダブルエー、そして初めて株主優待を導入したIDOMをピックアップして解説していきます。

それぞれ業績と配当利回りも一緒に確認しましょう。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※決算情報・業績等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 【7月の株主優待】ラーメン「山岡家」や婦人靴「ダブルエー」が無料券を進呈

7月の主な株主優待銘柄1/8

7月の主な株主優待銘柄

出所:著者作成

7月は決算を迎える企業が少なく、優待銘柄も少なめです。今回は丸千代山岡家とダブルエーに焦点を当ててみましょう。

1.1 丸千代山岡家(3399)100株でラーメン無料 200株以上は米も選べる

丸千代山岡家の株主優待2/8

丸千代山岡家の株主優待

出所:株式会社丸千代山岡家「株主優待制度」より著者作成

  • 株主優待:100株でラーメン2杯が無料、200株以上は選択式
  • 株価3245円、予想配当利回り0.92%、予想PER17.60倍
  • 業績拡大期、営業益22年1月期3億円→26年1月期47億円

※株価、配当利回り、予想PERは2026年6月24日終値

丸千代山岡家は「ラーメン山岡家」の運営企業です。業績の拡大フェーズにあり、2026年1月期までの5年間で売上高は約3倍、営業利益は約14.5倍に成長しました。今期の2027年1月期も10.8%の営業増益を計画します。

丸千代山岡家の株価(日足、1年)3/8

丸千代山岡家の株価(日足、1年)

出所:著者作成

株主優待は2月末と7月末の年2回の実施です。100株以上の株主は、半年ごとにラーメン無料券が2枚ずつ進呈されます。なお、200株以上の株主は選択式となり、ラーメン無料券のほか、米または乾麺セットのいずれか1つを選べます。

1.2 ダブルエー(7683)婦人靴「卑弥呼」メーカー 優待で商品が無料に

ダブルエーの株主優待4/8

ダブルエーの株主優待

出所:株式会社ダブルエー「株主還元」より著者作成

  • 株主優待:100株で商品が1点無料、600株以上は「卑弥呼」もOK
  • 株価1415円、予想配当利回り1.20%、予想PER30.66倍
  • 前期まで2年連続の営業減益、今期は大幅反発を予想

※株価、配当利回り、予想PERは2026年6月24日終値

ダブルエーは婦人靴および婦人服の製造小売で、「オリエンタルトラフィック」や「卑弥呼」などのブランドを展開しています。

業績はやや苦戦しており、前期の2026年1月期まで営業利益は2期連続で減少しました。ただし、今期の2027年1月期は41.0%の営業増益を予想しており、反発する計画です。

ダブルエーの株価(日足、1年)5/8

ダブルエーの株価(日足、1年)

出所:著者作成

株主優待は商品の無料引換券です。100株以上の株主は「オリエンタルトラフィック」ECサイトで商品1点を交換できる引換券を受け取れます。600株以上の株主は、さらに「卑弥呼」ECサイトで使える引換券(定価で税込4万円まで)も上乗せされます。

2. 【8月の株主優待】利回り3%超も!小売業の中間決算シーズンで優待も豊富

8月の主な株主優待銘柄6/8

8月の主な株主優待銘柄

出所:著者作成

8月は小売業を中心に中間決算が集中し、優待銘柄も豊富です。今回は2026年に株主優待を初めて導入したIDOM(読み:いどむ)を取り上げます。

2.1 「ガリバー」のIDOM(7599)株主優待を初導入、「今だけ」期間の条件なし

IDOMの株主優待(デジタルギフト)7/8

IDOMの株主優待(デジタルギフト)

出所:株式会社IDOM「株主還元」より著者作成

  • 株主優待:100株で2500円相当のデジタルギフト 今だけ保有期間の条件不問
  • 株価1333円、予想配当利回り3.18%、予想PER9.43倍
  • 営業益200億円前後で一服も、今期は240億円を計画

※株価、配当利回り、予想PERは2026年6月24日終値

IDOMは「ガリバー」の運営企業で、中古車の買取および販売の大手です。業績は2022年2月期に拡大したものの、以降は一服感もあります。なお、今期の2027年2月期は18.8%の営業増益を計画しており、最高益(202億円)となった前期を大きく更新する見通しです。

IDOMの株価(日足、1年)8/8

IDOMの株価(日足、1年)

出所:著者作成

IDOMは2026年に初めて株主優待を導入しました。デジタルギフトを進呈するもので、株主は100株以上で2500円相当、500株以上で1万3500円相当、1000株以上で3万円相当を年2回受け取れます。デジタルギフトは、Amazonギフトカードなどに交換可能です。

株主優待は、2026年に限り保有期間の条件はありません。8月末に株主になれば、すぐに対象となります。ただし、2027年からは1年以上の保有が求められます。

例えば2026年8月末に初めて株主となった場合、2026年8月分の優待は対象です。しかし、2027年2月分は保有期間が半年と1年に届かないため、2回目を受け取れるのは2027年8月分からとなります。

3. 【まとめ】株主優待の権利付き最終日はいつ?

・7月優待の権利付き最終日:2026年7月29日(水)
・8月優待の権利付き最終日:2026年8月27日(金)

株主優待を受け取るには基準日時点で株主になっておく必要があります。株式を購入してもすぐに株主とはならず、購入日の翌々営業日(購入日を含め3営業日後)に株主となる仕組みです。

ここから逆算し、株主優待の権利が発生する株式購入の締切日を権利付き最終日と呼びます。2026年の場合、7月は2026年7月29日(水)が、8月は2026年8月27日(金)が権利付き最終日です。権利付き最終日の取引終了時(15時半)に株式を保有していれば、株主優待を受け取れます。

もっとも、株主優待は嬉しい特典ですが、それだけを目的に株式を購入するのはおすすめできません。優待を入り口に、その企業の株価や業績の動向にも目を向け、納得感のある投資を心がけましょう。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。

参考資料

若山 卓也