梅雨明けが待ち遠しい6月下旬、本格的な夏の訪れとともに、家計への関心も高まる時期ではないでしょうか。
総務省統計局が公表した「2020年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)5月分(2026年6月19日公表)」によれば、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で1.4%上昇しました。
物価が上がり続ける状況では、手元にある現金や預貯金の価値が実質的に下がってしまう可能性があります。
特に60歳代や70歳代の方々にとって、これまで築き上げてきた資産をいかに守り、賢く活用していくかは重要な課題です。
まずは、同世代の人々がどのくらいの貯蓄を保有しているのか、平均額や中央値といったデータから確認してみましょう。
この記事では、「60歳代と70歳代」の二人以上世帯における《貯蓄の実態》を明らかにするとともに、「2000万円以上の資産を持つ世帯」は何割を占めているのか解説します。
また《貯蓄ができる人》の3つの習慣をチェックもご紹介しますので、資産形成の参考にご覧ください。
1. 60歳代・70歳代の貯蓄事情。二人以上世帯の平均額と中央値を解説
金融経済教育推進機構(J-FLEC)が2025年に発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」を基に、60歳代と70歳代の二人以上世帯が保有する金融資産額を見ていきましょう。
ここでいう金融資産保有額とは、預貯金に加えて株式や投資信託、生命保険なども含めた合計金額を指します。
ただし、日常の支払いに使う普通預金の残高は、この調査の対象外です。
1.1 60歳代・二人以上世帯の貯蓄額は平均と中央値でいくらか
60歳代の二人以上世帯では、平均貯蓄額が2683万円、中央値は1400万円でした。

