2025年以降の年金制度改正|社会保険の「106万円の壁」はどうなる?

2025年の年金制度改正に伴い、社会保険の加入要件が見直され、パートタイマーなどの働き方に影響を与える「106万円の壁」は、解消される方向で議論が進んでいます。

パート・アルバイトの社会保険加入要件が緩和へ

「106万円の壁」の撤廃7/7

「106万円の壁」の撤廃

出所:厚生労働省「「年収の壁」への対応」

収入要件の撤廃に向けた動き

これまで社会保険加入の基準の一つであった「月額賃金8万8000円以上」という収入要件が、2028年6月までに撤廃される予定です。今後は収入額にかかわらず、「週の所定労働時間が20時間以上」であることが加入の主な判断基準となります。

企業規模の要件も段階的に撤廃

勤務先の従業員数に関する要件も、2027年10月から10年かけて段階的に引き下げられます。将来的には、企業の規模に関わらず、労働時間などの条件を満たせば社会保険の対象となる見込みです。

今後の働き方を考える上でのポイント

これらの制度変更により、社会保険に加入する方が増えることが予想されます。保険料の負担による手取り額の変化や、将来受け取る年金額の増加、健康保険の保障内容などを踏まえ、ご自身のライフプランに合った働き方を検討することが、これまで以上に大切になるでしょう。

また、扶養内で働く際の基準である「130万円の壁」についても、社会保険の適用が拡大する中で、その意味合いが変化していく可能性があります。

まとめ

今回は、60歳・65歳以上のシニア世代が対象となる、申請しないと受け取れない公的給付について5つの制度をご紹介しました。

老齢年金に上乗せされる「加給年金」や「老齢年金生活者支援給付金」、そして働くシニアを支える雇用保険関連の各種手当は、知っているかどうかで受け取れる金額が大きく変わってきます。

ご自身の状況が支給要件に当てはまるか、一度確認してみてはいかがでしょうか。

また、2025年以降は社会保険の加入要件も見直されるなど、働き方や年金を取り巻く環境は変化し続けています。

こうした制度を上手に活用するためにも、日頃からアンテナを張り、ご自身のライフプランに合った選択をすることが大切です。

この記事が、皆さまの豊かなセカンドライフを考える一助となれば幸いです。

参考資料

石津 大希