3. 年金月額15万円のシニアの介護保険料はどれくらい?《三田市と神戸市で比較》
介護保険料は、各自治体が設定した「基準額」に、所得や課税状況に応じた係数をかけることで決まります。所得が高いほど保険料も高くなる段階的な仕組みです。
保険料の計算に使う「合計所得金額」は、年金収入から公的年金等控除を差し引いた金額のことです。国税庁によると、65歳以上で年金収入が330万円以下の場合、公的年金等控除額は一律110万円となります。
年金月額15万円(年額180万円)の単身シニアであれば、180万円-110万円=合計所得金額70万円となり、市町村民税(市民税)の課税対象となります。
では、この条件で三田市と神戸市の保険料を見てみましょう。
3.1 三田市の場合
三田市では、本人が住民税課税で合計所得金額が135万円未満の場合、「第6段階」に区分されます。保険料率は基準額の1.2倍で、年額は7万5970円です。月額に換算すると約6331円となります。
3.2 神戸市の場合
同じ兵庫県内の神戸市では、本人が市民税課税で合計所得金額が120万円未満の場合が「第6段階」に該当します。保険料率は基準額の1.15倍で、年額は9万804円、月額は7567円です。
3.3 年間約1万円の差
まったく同じ年金収入でも、住む場所によって毎月約1236円の差が出ます。年間に換算すると約1万4834円の違いです。三田市と神戸市はいずれも兵庫県内の都市ですが、これほどの開きが生じます。
著者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】