「お隣の家や通りからの視線は気になるけれど、圧迫感のある塀は置きたくない」「さりげなく目隠しになる木を植えたいけれど、日当たりが悪くて狭い庭でも植えられる、あまり手入れが必要ない木なんてあるのかな…」
このようなお悩みを持つ方におすすめなのが、一年を通して葉が茂り、成長が穏やかで日陰にも強い常緑樹。病虫害にも強い庭木を選べば、ローメンテで圧迫感のない目隠しとして活躍してくれます。
この記事では、植栽メンテナンス業務を7年経験した筆者が、成長がゆっくりで日陰や病虫害にも強く、手入れがあまり必要ない目隠し常緑樹を厳選して3種、参考価格とともに紹介します。
1. この記事で紹介する「ローメンテで日陰に強い目隠し常緑樹」
ソヨゴ1/8
Kazu Inoue/shutterstock.com
- カクレミノ
- ソヨゴ
- ヒメシャリンバイ
いずれもおしゃれで個性的な庭木なので、目隠しを兼ねたシンボルツリーとしても活躍します。
記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。
2. 狭い庭でも育てやすい!日陰に強い目隠し常緑樹3選
2.1 カクレミノ:1本で様々な形の葉が楽しめるユニークな庭木
カクレミノ2/8
tamu1500/shutterstock.com
カクレミノは大きな葉で視線を遮ってくれる庭木です。この木の面白い点は、1本の木に様々な形の葉がつくこと。若木や若い枝には切れ込みのあるユニークな形の葉が多く、成長するにつれて楕円形の葉が増えていく様子を楽しめます。
名前の由来は、葉の形が、着ると姿を隠せる伝説上の道具「隠れ蓑」に似ているからと言われており、まさに目隠しにうってつけの常緑樹。あまり目立ちませんが、夏には黄緑色の小さな花が集まって咲き、晩秋から冬にかけては黒紫色の丸い実をつけるため、さりげない季節の変化も感じられます。
病害虫を防ぐためには、風通しのよい場所に植えるのがポイントです。剪定をする場合は、初夏が適しています。
※参考価格:1万3000円~2万円前後(高さ1.5m前後)
2.2 ソヨゴ:風にそよぐ葉音と赤い実が魅力のナチュラルな庭木
ソヨゴ3/8
Honki Kumanyan/shutterstock.com
ソヨゴは、明るい色合いの葉と、密になりすぎない自然な枝ぶりが魅力の常緑樹です。風に吹かれると葉が触れ合って「しゃらしゃら」と心地よい音を立て、お庭に爽やかな雰囲気をもたらします。
圧迫感が少なく、どんなスタイルのお庭にも溶け込むナチュラルな佇まいも魅力。春には可憐な白い小花が咲き、雌木は秋になるとおしゃれな赤い実をつけます。一年を通して葉色が変わらない常緑樹ながら、季節の移ろいを感じさせてくれるのも嬉しいポイントです。
リビングの窓辺や玄関先などに、シンボルツリーを兼ねて植えるのも素敵です。成長が穏やかなので、限られたスペースの庭でも育てやすい庭木。剪定を行う場合は、花や実の数に影響しにくい冬の時期がおすすめです。
※参考価格:1万5000円~2万5000円前後(高さ1.5m前後)
2.3 ヒメシャリンバイ:春に咲く花と小ぶりな葉が美しいコンパクトな庭木
ヒメシャリンバイ4/8
igaguri_1/shutterstock.com
ヒメシャリンバイは、小さくて艶のある葉が上品な印象を与える庭木です。成長が緩やかで樹形もコンパクトにまとまるため、隣家との境界などスペースが限られた場所にも植えやすいのが利点です。
リビングやバスルームの窓など、プライバシーを確保したい場所のおしゃれな目隠しにおすすめ。春から初夏にかけて、白や淡いピンク色の愛らしい小花を咲かせ、花とほぼ同じタイミングで赤い新芽が芽吹くため、春には花、新芽、緑の葉が織りなす鮮やかなコントラストを楽しめます。
乾燥気味の環境を好むため、水はけと風通しのよい場所に植えましょう。潮風にも強いため、沿岸部のお庭にもおすすめです。剪定や刈り込みは、花が終わった直後に行うと翌年の花つきに影響しません。
※参考価格:1万1000円~2万円前後(高さ1.5m前後)
3. ローメンテで圧迫感の少ない常緑樹で、おしゃれに目隠し
今回は、手入れがあまり必要なく、成長も穏やかで日陰や病虫害にも強い常緑樹を3種ご紹介しました。いずれも目隠しとしての機能はもちろん、シンボルツリーとしても楽しめるおしゃれな庭木です。
窓を開けて部屋の空気を入れ替えたいとき、庭に目隠しとなる常緑樹が一本あるだけで、外からの視線を気にすることなく、心地よい自然の風を室内に取り込めます。
この記事を参考に、ご自宅の窓の近くに、圧迫感のないおしゃれな目隠しを植えてみませんか?
※この記事は再編集記事です
4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/8
出所:LIMO編集部作成
さいごに、日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いも整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
もし可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
5. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!
5.1 寒冷地の庭に「植えてよかった」暑さ・寒さに強く植えっぱなしOK!毎年長く花が咲く多年草4選
寒冷地の庭に「植えてよかった」暑さ・寒さに強く植えっぱなしOK!毎年長く花が咲く多年草4選
寒冷地の庭でも毎年美しい花を咲かせてくれる、暑さや寒さに強いおすすめの多年草4選をご紹介します。
過酷な環境にも耐えるタフさを持ちながら、一度植えれば植えっぱなしでも長く咲き続ける、ガーデニング初心者にもぴったりのローメンテナンスな植物を詳しく解説します。
5.2 【初夏に白い花が咲くシンボルツリー】いい香りの花が咲く低木2選&成長ゆっくりな高木2選
【初夏に白い花が咲くシンボルツリー】いい香りの花が咲く低木2選&成長ゆっくりな高木2選
初夏の庭を爽やかに彩り、お家の顔となってくれる「白い花が咲くシンボルツリー」をご紹介。
狭いスペースにも植えやすく、いい香りが楽しめる低木2選と、剪定の手間が少なく育てやすい成長ゆっくりな高木2選を詳しく解説します。
5.3 【踏みつけに強いグランドカバー】今からできる雑草対策!植えっぱなしOKで管理が簡単な多年草4選
【踏みつけに強いグランドカバー】今からできる雑草対策!植えっぱなしOKで管理が簡単な多年草4選
お庭の雑草対策にお悩みの方に向けて、踏みつけに強く頑丈なおすすめのグランドカバープランツ4選をご紹介。
一度植えれば植えっぱなしでよく、踏まれることでより密に茂って雑草の発生を抑えてくれる、管理が簡単な多年草を詳しく解説します。
鈴森 真樹