1. 【米国債】「利付債」・「ゼロクーポン債」とは?

米国債は大きく「利付債」と「ゼロクーポン債(ストリップス債)」の2つに分けられます。

この2つは「利息の受け取り方」が異なります。

1.1 【利付債】年2回利息を受け取る

  • 年2回、決められた利息(クーポン)が定期的に米ドルで支払われる
  • 満期時には額面通りの元本が戻る
  • 途中で受け取った利息を再投資しない場合は単利運用となる

1.2 【ゼロクーポン債】利息を満期時にまとめて受け取る

  • 保有期間中に利息を受け取れない(利率の表示は0.000%)
  • 将来の利息分が「購入価格の安さ」としてあらかじめ組み込まれているため、満期金額(額面)より安く投資をスタートできる(例:10年後に1万ドルになって戻ってくるチケットを、いま約35%引きのバーゲン価格で買うイメージ)
  • 満期時には額面通りの金額が戻る
  • 実質的に利息が自動で再投資され「半年複利」の運用となる

◆現在のような円安局面では、もらった利息をその都度円に戻す(利付債の買い方)よりも、利息を外貨のまま自動で再投資に回し、資産を雪だるま式に増やせる「ゼロクーポン債」の方が、将来的な円高に対する強いディフェンス力を発揮します。そのため、今回のシミュレーションではこのゼロクーポン債をベースに解説していきます。

2. 米国債を購入するメリット・デメリット

米国債投資における基本的なメリットとデメリットを整理しておきましょう。

2.1 米国債投資の3つのメリット

  • 【安全性】世界最大の経済大国である米国政府が元利金を保証しているため、債券としてのデフォルト(債務不履行)リスクは極めて低いとされている
  • 【金利水準】4.5%前後という高いインカムゲインが期待できる(※日本の10年債利回りは2.6%前後)
  • 【値上がりの可能性】将来、米国の金利が下落すると債券の市場価格が上昇。満期償還を待たずに途中売却して利益(キャピタルゲイン)を得るチャンスもある

2.2 注意すべき2つのデメリット(リスク)

  • 【為替リスク】ドル建てでは元本が保証されていても、日本円に換算した際、購入時より円高が進んでいると円建てで損失が出る可能性がある
  • 【金利変動リスク】満期前に途中で売却する場合、購入時よりも世の中の金利が上がっていると、債券価格が値下がりしているため売却損が出る可能性がある