5. カゴメの強みと最新決算
カゴメの強みは、長年培われた確固たるブランド力と、素材の力を最大限に活かす独自の機能性研究・商品開発力です。種子や畑という川上から一貫して展開するグローバルなバリューチェーンを構築しており、優れた原材料調達力を誇ります。
5月11日に発表した2026年12月期第1四半期決算は、売上収益が前年同期比0.6%増の675億6,400万円となりました。増収の一方、原材料費などのコスト上昇や販促費の増加を受け、事業利益は同25.8%減の34億3,800万円、営業利益は同14.6%減の41億2,400万円、四半期利益(最終利益)は同26.9%減の20億5,500万円と、2ケタ減益となりました。
2026年12月期通期の見通しは、売上収益が前期比5.3%増の3,100億円、最終利益が同9.5%減の134億円と、減益予想となっています。
カゴメの今期(2026年12月期)の配当予想は、年1回の「期末一括配当」として、前期実績(48円)から10円増配の「58円」となる見込みです。
6. カゴメの6月12日株価終値は2,584.5円
カゴメ株の最新の値動きをチェックしましょう。
- 株価(終値):2,584.5円
- 前日比:▲0.6%
- 始値:2,588.5円
- 高値:2,604円
- 安値:2,573.5円
- 出来高:339,600株
- 時価総額:235,533百万円
- 売買代金:878百万円
- PER(会社予想):17.53倍
- PBR(実績ベース):1.23倍
- 配当利回り:2.24%
12日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1,802円77銭(2.81%)高の6万6,020円4銭と大幅に続伸し、高値圏で取引を終えました。
前日の米国市場において、米国・イラン間の戦闘終結への期待感からハイテク株が急騰した流れを色濃く引き継ぐ展開となりました。国内市場でも、半導体やAI関連といった成長株を中心に終日活発な物色がみられ、リスクオンのムードが広がりました。
市場全体が主力・ハイテク株主導の全面高に沸く半面、ディフェンシブ銘柄からは資金がシフトする動きがみられました。食品セクターのカゴメは、目先の上昇に対する利益確定の売りに押される形で、3日ぶりに小幅反落して今週の取引を終えています。
6.1 株価の年間チャート
カゴメ株の1年間の値動きは以下の通りです。
直近1年の株価は、2026年4月9日に年初来高値2,922円をつけました。
その後、1Q決算での減益発表などが重しとなり調整局面を迎え、6月2日には年初来安値2,492.5円に。
足元は2,500円台後半での推移となっており、下値の底固めを図りつつ自律反発を狙う展開です。健全な財務内容から、長期目線では投資を検討しやすい水準を模索する局面と考えられます。
7. まとめにかえて
カゴメ(2811)の株主優待は「自社製品詰め合わせ」として高い人気を誇ります。
ただし、優待獲得には「半年以上の継続保有」が必須条件です。そのため、2026年6月に新規購入しても、実際に優待品が手元に届くのは2027年10月下旬以降となります。また、同社は中間配当を実施しておらず、配当は12月末の期末一括(今期は58円予想)となります。
足元の業績は原材料高などの影響で2ケタ減益となっており、株価も4月の年初来高値から調整局面を迎えています。
しかし、盤石なブランド力や財務基盤を背景に、現在は下値を固めて自律反発を狙う展開です。長期的な生活サポートや投資の視点から、じっくりと買い時を模索したい銘柄と言えるのではないでしょうか。
ただし、地政学的リスクや為替の変動など世界情勢は依然として不確定かつ予測困難な側面も多いため 、投資を検討する際は企業のIR資料などで最新の情報をしっかりと収集し、ご自身の責任とご判断のもとで慎重に進めるようにしてください。
【免責事項】 本レポートは、発行体の提供する決算短信、有価証券報告書、会社案内、および一般に公開されているニュースリリース等、信頼に足ると判断した情報のみに基づいて作成された情報提供資料です。本資料のいかなる部分も、株式やその他の金融商品の購入、売却を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定は、株価変動リスクやマクロ経済の動向、地政学的要因などを十分にご考慮の上、ご自身の責任とご判断において行っていただきますようお願い申し上げます。
8. 参考
- カゴメ株式会社 2026年12月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
- カゴメ株式会社 株主優待
- カゴメ株式会社 株主優待制度変更に関するお知らせ
- 帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年6月
ファイナンス部食料品班
