帝国データバンクの最新調査によると、2026年も食品の値上げが「5年連続で年間1万品目」を突破する見通しとなるなど、足元では深刻な値上げラッシュが続いています。

そんななか、日々の暮らしを上手にサポートしてくれる手段として、身近な食品メーカーの「株主優待」への関心が高まっています。

なかでも、自社製品の詰め合わせがもらえる「カゴメ(2811)」の株主優待制度は、高い人気を誇っています。

ただし、カゴメの株主優待には「半年以上の継続保有」という条件が設けられています。

そのため、この6月に初めて株を購入した場合、最初の権利確定は翌年(2027年)の6月となり、優待品が手元に届くのは「来年2027年10月下旬以降」となります。

また、同社は期末一括配当を採用しているため、配当金については次回12月末の権利確定を待つ形となります。

この記事では、カゴメの株主優待について、なぜ今から買っても優待が届くのが来年になるのか、優待制度や企業の強みまで詳しくご紹介します

1. 優待は「野菜生活」などの自社商品の詰め合わせ!

カゴメの株主優待は、定番の調味料や人気の野菜飲料などがセットになった「自社商品の詰め合わせ」です。

株主優待をもらうには「半年以上連続して保有している」必要があります。

具体的には、割当基準日(6月末日)とその前年の12月末日に、同じ株主番号にて、連続して株主名簿に記載されていることが条件です。

この条件を満たしたうえで、保有する株式数に応じて、以下の内容が贈呈されます。

  • 100株以上~1,000株未満:2,000円相当の自社製品詰め合わせ
  • 1,000株以上:6,000円相当の自社製品詰め合わせ

1.1 長期保有特典(10年記念品)もアリ

100株以上を10年以上継続して保有している株主を対象に、10年を迎えた年に1回限り、非売品のオリジナル記念品「トマト薫る特製グラス(2個セット)」と限定パッケージ飲料が贈呈されます。

1.2 2025年の詰め合わせ内容は?

2025年のラインナップは以下の通りでした。

【2,000円相当】 

  • 基本のトマトソース 295g
  • ごはんにかけるスープ 海老と完熟トマトのビスク 180g
  • つぶより野菜 195g
  • 毎日飲む野菜と果実 160g
  • 野菜生活100オリジナル 200ml
  • カゴメトマトジュース食塩無添加 200ml
  • カゴメ野菜ジューストマトサラダ 200ml
  • アーモンド・ブリーズ無糖 200ml

<野菜生活ファーム限定>

  • オリジナルB5ノート(3種類のうちいずれか1つ)

上記商品に加えて(通常品)

  • 野菜生活100 ベリーサラダ 160g
  • 野菜生活100 マンゴーサラダ 160g

【6,000円相当】

  • 基本のトマトソース 295g
  • ごはんにかけるスープ 海老と完熟トマトのビスク 180g
  • つぶより野菜 195g
  • 毎日飲む野菜と果実 160g
  • 野菜生活100オリジナル 200ml
  • カゴメトマトジュース食塩無添加 200ml
  • カゴメ野菜ジューストマトサラダ 200ml
  • アーモンド・ブリーズ無糖 200ml
  • アーモンド・ブリーズ微糖 200ml
  • ケーリッシュ青汁 3.5g/15
  • こだわりの野菜だし(粉末) 8G/5
  • カゴメトマトピューレー 200g
  • 栗かぼちゃと人参のポタージュ 140g
  • 豚肉と玉ねぎのデジプルコギ用ソース 180g

<野菜生活ファーム限定>

  • オリジナルB5ノート(3種類のうちいずれか1つ)

<野菜生活ファーム限定>

  • オリジナルマスキングテープ(3種類のうちいずれか1つ)

上記商品に加えて (通常品)

  • 野菜生活100 ベリーサラダ 160g
  • 野菜生活100 マンゴーサラダ 160g

このほか、2,000円相当と6,000円相当共通で、長期保有特典の記念品として以下がもらえました。

  • 株主10年記念 野菜生活100オリジナル 160g
  • 株主10年記念 カゴメトマトジュースプレミアム食塩無添加 160g

1.3 2019年に現行制度へ

2019年から株主優待の贈呈頻度が「年2回(6月・12月)」から「年1回(6月末のみ)」に変更されました。

梱包や配送にかかる物流関連コストを効率化することを目的としたものです。

同じタイミングに半年以上の継続保有の条件新設と「10年継続保有株主向け特別記念品制度」を導入しています。

2. 優待が届く時期は?

優待品は、毎年10月下旬頃に一斉に発送されます。

3. 継続保有要件に関する注意点

優待を受け取るためには、基準日である6月末日とその前年の12月末日の株主名簿において、同じ株主番号で連続して記載されている(半年以上の保有)必要があります。

このため、この2026年6月の優待を受け取れるのは、前年である2025年12月末の権利付き最終日までに株式を購入済みの株主となります。

2026年6月に新たに株を購入しても、優待がもらえる権利が確定するのは「2027年6月」になる点に注意してください。

また、以下の手続きを行うと「株主番号」が変更され、保有期間がリセットされる場合があるため、こちらも注意する必要があります。

  • 結婚や転居等による氏名・住所の変更
  • 取引証券会社の変更、または一度すべての株式を売却しての買い直し
  • 一般口座・特定口座からNISA口座への株式の移し替え
  • 証券会社の「貸株サービス」の利用(所有権が一時的に移転するため)

4.  権利確定日・権利付き最終売買

6月末の権利を確定するための2026年6月期のスケジュールは以下の通りです。

  • 権利確定日(基準日):2026年6月30日(火)
  • 権利付き最終日(最終購入日):2026年6月26日(金)
  • 権利落ち日:2026年6月29日(月)

5. カゴメの強みと最新決算

カゴメの強みは、長年培われた確固たるブランド力と、素材の力を最大限に活かす独自の機能性研究・商品開発力です。種子や畑という川上から一貫して展開するグローバルなバリューチェーンを構築しており、優れた原材料調達力を誇ります。 

5月11日に発表した2026年12月期第1四半期決算は、売上収益が前年同期比0.6%増の675億6,400万円となりました。増収の一方、原材料費などのコスト上昇や販促費の増加を受け、事業利益は同25.8%減の34億3,800万円、営業利益は同14.6%減の41億2,400万円、四半期利益(最終利益)は同26.9%減の20億5,500万円と、2ケタ減益となりました。

2026年12月期通期の見通しは、売上収益が前期比5.3%増の3,100億円、最終利益が同9.5%減の134億円と、減益予想となっています。

カゴメの今期(2026年12月期)の配当予想は、年1回の「期末一括配当」として、前期実績(48円)から10円増配の「58円」となる見込みです。

6. カゴメの6月12日株価終値は2,584.5円

カゴメ株の最新の値動きをチェックしましょう。

  • 株価(終値):2,584.5円
  • 前日比:▲0.6%
  • 始値:2,588.5円
  • 高値:2,604円
  • 安値:2,573.5円
  • 出来高:339,600株
  • 時価総額:235,533百万円
  • 売買代金:878百万円
  • PER(会社予想):17.53倍
  • PBR(実績ベース):1.23倍
  • 配当利回り:2.24%

12日の東京株式市場で、日経平均株価は前日比1,802円77銭(2.81%)高の6万6,020円4銭と大幅に続伸し、高値圏で取引を終えました。

前日の米国市場において、米国・イラン間の戦闘終結への期待感からハイテク株が急騰した流れを色濃く引き継ぐ展開となりました。国内市場でも、半導体やAI関連といった成長株を中心に終日活発な物色がみられ、リスクオンのムードが広がりました。

市場全体が主力・ハイテク株主導の全面高に沸く半面、ディフェンシブ銘柄からは資金がシフトする動きがみられました。食品セクターのカゴメは、目先の上昇に対する利益確定の売りに押される形で、3日ぶりに小幅反落して今週の取引を終えています。

6.1 株価の年間チャート

カゴメ株の1年間の値動きは以下の通りです。

直近1年の株価は、2026年4月9日に年初来高値2,922円をつけました。

その後、1Q決算での減益発表などが重しとなり調整局面を迎え、6月2日には年初来安値2,492.5円に。

足元は2,500円台後半での推移となっており、下値の底固めを図りつつ自律反発を狙う展開です。健全な財務内容から、長期目線では投資を検討しやすい水準を模索する局面と考えられます。

カゴメ株の年間チャート1/1

カゴメ株の年間チャート

出所:各種資料より筆者作成

7. まとめにかえて

カゴメ(2811)の株主優待は「自社製品詰め合わせ」として高い人気を誇ります。

ただし、優待獲得には「半年以上の継続保有」が必須条件です。そのため、2026年6月に新規購入しても、実際に優待品が手元に届くのは2027年10月下旬以降となります。また、同社は中間配当を実施しておらず、配当は12月末の期末一括(今期は58円予想)となります。

足元の業績は原材料高などの影響で2ケタ減益となっており、株価も4月の年初来高値から調整局面を迎えています。

しかし、盤石なブランド力や財務基盤を背景に、現在は下値を固めて自律反発を狙う展開です。長期的な生活サポートや投資の視点から、じっくりと買い時を模索したい銘柄と言えるのではないでしょうか。

ただし、地政学的リスクや為替の変動など世界情勢は依然として不確定かつ予測困難な側面も多いため 、投資を検討する際は企業のIR資料などで最新の情報をしっかりと収集し、ご自身の責任とご判断のもとで慎重に進めるようにしてください。

【免責事項】 本レポートは、発行体の提供する決算短信、有価証券報告書、会社案内、および一般に公開されているニュースリリース等、信頼に足ると判断した情報のみに基づいて作成された情報提供資料です。本資料のいかなる部分も、株式やその他の金融商品の購入、売却を勧誘・推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定は、株価変動リスクやマクロ経済の動向、地政学的要因などを十分にご考慮の上、ご自身の責任とご判断において行っていただきますようお願い申し上げます。

8. 参考

ファイナンス部食料品班