4. 知らないと損する!「もらい忘れ」を防ぎ夏の家計を守るための最終チェック

夏の本格的な暑さが始まり、日々の電気代や生活費への不安が尽きない時期だからこそ、今回ご紹介した「年金以外の公的給付」の存在は、シニアの家計にとって盾となります。最後にもう一度、申請漏れを防ぐための「3つの現実」をおさらいしておきましょう。

  1. 申請主義の壁: 給付金や手当ては、自分で書類を出しにいかない限り、国が自動で口座に振り込んでくれることは原則ありません。

  2. 働くシニア向け制度: 60歳以降も仕事を続けるなら、雇用保険から給料の目減りを補うサポートが手厚く用意されています。

  3. 在職老齢年金の基準: 制度の見直しによって、以前よりも「働きながら年金を満額受け取る」ハードルは下がっています。

老後のお金に関する最大の失敗は、国の制度を「難しいから」と後回しにして、もらえるはずの権利を消滅させてしまうことです。申請書やハガキは、一見するとただのダイレクトメールに見えて、書類の山に埋もれてしまいがちです。

今週末にでも、ご自身の引き出しを整理したり、離れて暮らす親御さんに「緑色の封筒や年金機構からのハガキが届いていない?」と声をかけてみてください。

家族みんなでアンテナを張り、もらえるお金を確実にキャッチすることが、この物価高時代を賢く生き抜くための第一歩になります。

5. 監修者コメント

齊藤 慧

公的給付の受給漏れは、制度を知らなかったというケースだけでなく、「ハガキが届いたけれど、難しそうだからと放置してしまった」というケースもありえます。

日本の社会保障制度は基本的に「申請主義」で作られているため、要件を満たしていても、自分から手を挙げない限りお金は振り込まれません。役所や年金機構から届くハガキや緑色の封筒は、一見すると事務的な連絡に見えますが、実際には「お金を受け取る権利書」である場合もあります。

制度の詳細をすべて暗記する必要はありません。「これ、もしかして対象かも?」と思ったら、届いた書類をそのまま年金事務所や役所の窓口に持って行き、「私はこれをもらえますか?」と確認する。そのシンプルな習慣こそが、これからの時代に欠かせない確実な家計防衛術になります。

参考資料

加藤 聖人