4. 【65歳からの年金選択】ケース別の有利な選択方法

これまでの働き方や今の収入状況によって、どのパターンが選びやすいかの目安を見ていきましょう。

4.1 厚生年金の加入期間がないケース

厚生年金に加入したことがない場合、障害基礎年金か老齢基礎年金のどちらかを選択することになります。

年金の未納期間や免除期間がある場合、老齢基礎年金より障害基礎年金の方が受給額が大きくなります。ただし、付加年金などが上乗せされている場合には、老齢基礎年金の方が多くなるケースもあります。

障害基礎年金と老齢基礎年金が同額の場合、非課税の障害基礎年金を選ぶのが一般的です。

4.2 厚生年金の加入期間が長いケース

厚生年金の加入期間が長い場合、老齢基礎年金の方が高額になる可能性があります。障害厚生年金は「障害認定日まで」の加入実績を基に年金額を計算するのに対し、老齢厚生年金は「65歳まで」の加入実績で計算するためです。

障害認定日以降の厚生年金期間は、老齢厚生年金にしか反映しません。ただし、計算基礎となる厚生年金加入期間が同じで、障害等級1級(受給額は2級の1.25倍)の場合は障害厚生年金の方が年金額は大きくなります。

4.3 年金以外の収入が多いケース

給与所得や事業所得などがある場合、老齢年金を受給することで課税所得が高くなる可能性があります。老齢年金の方が受給額が多い場合でも、その他所得を含めた税金や社会保険料の負担を考慮して、障害年金の選択が有利になることもあるでしょう。