2. 【9435億円が流入】2026年5月募集分「いちばん応募が多かった」のは3つのうちどれ?
財務省の「発行額の推移」によると、2026年5月募集分の発行額は次のとおりです。
- 固定3年:1807億円
- 固定5年:5272億円
- 変動10年:2356億円
最も発行額が多かったのは5年国債で、全体の約56%を占めています。2026年5月募集分では、固定5年の金利が1.89%と最も高かったことが資金集中へとつながったのかもしれません。
ただし、日本銀行は引き続き利上げを行う姿勢を見せており、「変動金利を選んだ方がお得なのでは?」と悩む方もいるかもしれません。
続いての章で、固定金利と変動金利のそれぞれのメリットを解説していきましょう。
3. 【個人向け国債】固定金利を選ぶメリット「受け取り利子を最初から把握できる」
固定3年・固定5年を選ぶ最大のメリットは、受け取れる利子の総額を最初から把握できることです。固定金利では募集時の金利が満期まで適用されますので、購入後は金利動向による影響を受けることがありません。
変動金利に比べてシンプルな商品となっているため、「決まった利回りで運用したい」「安定的に運用したい」という方に向いているでしょう。
また、満期が3年もしくは5年と比較的短いことから、資金を使う予定が決まっている場合にも計画を立てやすいといえます。
4. 【個人向け国債】変動金利を選ぶメリット「市場金利上昇に応じて利子が増える可能性」
変動10年の最大のメリットは、市場金利の上昇に応じて受け取る利子が増える可能性があることです。変動金利では半年ごとに金利が見直されるため、今後さらに金利が上昇した場合にはその恩恵を受けることができます。
また、金利がどれだけ低下しても年率0.05%の最低金利が保証されており、受け取れる利子がゼロになることはありません。
ただし、現在のように5年国債が10年国債の金利を上回ることもあり、必ずしも変動金利が有利とは限らない点に注意が必要です。
4.1 5年国債の金利が最も高くなっているのはなぜ?
5年国債が10年国債の金利を上回っているのは、個人向け国債の金利の設定方法が関係しています。
個人向け国債の金利は、それぞれの満期に対応する基準金利をもとに設定されます。変動10年は10年固定利付国債の利回り、固定5年・固定3年はそれぞれ5年・3年の固定利付国債の想定利回りを基準にする仕組みです。
通常、長期の金利は短期・中期よりも高くなる傾向がありますが、現在の日本では短中期の金利が先行して上昇しており、5年物の市場金利が10年物を上回る局面が生じています。
そのため、個人向け国債でも5年国債の金利が10年国債よりも高くなっているのです。金利動向によっては、必ずしも期間が長い方が金利も高くなるとは限らない点を理解しておきましょう。