6. データから「我が家の現在地」を把握し、長く働く選択も視野に入れた安心のマネープランを

各種統計データから浮かび上がった「いまどきの70代のリアル」は、いかがだったでしょうか。

平均値ではなく「中央値」で見ると貯蓄額は一気に下がり、日々の生活費からは毎月数万円の赤字が慢性的に発生しているという構造が見えてきました。

この不足分を、現役時代に蓄えた預貯金の切り崩しだけで最後まで乗り切るのは、インフレが進行する現代において大きな不安が伴います。

だからこそ注目すべきなのが、過去最高水準を更新し続けている「シニア世代の就業率」です。「完全リタイアして年金だけで余生を過ごす」というかつてのモデルが、もはや少数派になりつつあることを示しています。

周りの数字と比べて一喜一憂するのではなく、まずは今月届いた年金通知書や家計簿と向き合い、ご家庭の正確な収支バランスを割り出してみてください。

そのうえで、足りない分は「健康なうちは週に数日でも働き、労働収入で補填する」という柔軟な姿勢を持つことが、資産寿命を力強く延ばすカギとなります。

公的年金と貯蓄、そして長く働くという選択肢を上手く組み合わせ、時代に負けない堅実な老後設計を描いていきましょう。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

筒井 亮鳳