早くも夏の陽気が感じられるこの頃、梅雨の足音も聞こえてきました。ガーデニングが楽しい季節ですが、「自宅の庭やベランダは日当たりが良くなくて…」と、植物を育てることをためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、植物の中には強い日差しを避け、穏やかな光が差す場所を好む種類もたくさんあります。直射日光が当たらない環境は、むしろ葉の繊細な模様や美しい色合いを長く保てるというメリットもあるのです。

この記事では、日当たりが控えめな「シェードガーデン」を、ギャラリーのようにおしゃれに演出してくれる「多年草」を3種類、参考価格とあわせてご紹介します。

環境が合えばほとんど「植えっぱなし」で毎年花を咲かせてくれる多年草は、一年草のように植え替える手間もかからず、忙しい方にもおすすめです。ぜひ、今年の庭づくりの参考にしてみてください。

1. 日陰を魅力に!シェードガーデンにおすすめのおしゃれな多年草3選

日差しが穏やかな場所では、花の鮮やかさだけでなく、葉の形や質感に注目すると、洗練された印象の庭に仕上げることができます。

優しい光が差し込む環境を活かして、大人シックなガーデンづくりを始めてみませんか。おすすめの植物を順番にご紹介します。

1.1 シルバーリーフが輝く「ブルンネラ」

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ブルンネラ

high fliers/shutterstock.com

日陰で暗くなりがちな場所に、明るさと洗練された雰囲気を与えてくれるのがブルンネラです。「ジャックフロスト」などの品種は、まるで霜が降りたような美しいシルバーリーフが特徴で、植えるだけで空間のアクセントになります。

春には、ワスレナグサを思わせる愛らしいブルーの小花が咲き誇ります。メタリックな葉の質感と、柔らかな青い花のコントラストは、見る人を惹きつける美しさです。

強い日差しや乾燥は葉焼けの原因になることがあるため、木漏れ日が差すような湿潤な環境で育てると、きれいな銀色の葉を長く楽しめます。寒さにも比較的強く、環境さえ合えば毎年美しい姿で庭を彩ってくれる、頼もしい植物です。

※参考価格:800〜1500円前後(3〜4号ポット苗)

1.2 存在感のある葉が魅力の「ホスタ(ギボウシ)」

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Jennifer Sanerkin istockphoto.com

Jennifer Sanerkin istockphoto.com

シェードガーデンを語る上で欠かせない代表的な植物がホスタです。水分を含んだようなみずみずしい大きな葉は、庭にモダンな落ち着きと立体感をもたらす主役級の存在感を放ちます。

葉の色や模様のバリエーションが非常に豊富な点も魅力の一つです。鮮やかなライムグリーン、クールな青みがかった葉、上品な斑入りなど、さまざまな品種から選べます。冬の間は地上部が枯れて休眠しますが、根はしっかり生きています。春の力強い芽吹きを待つ時間も、多年草を育てる醍醐味といえるでしょう。

初夏には、すっと伸びた茎に清楚で涼しげな花を咲かせます。乾燥が苦手なため、土が適度に湿っている場所での栽培が適しています。ただし、春先の柔らかい新芽はナメクジの被害に遭いやすいので、早めに対策をすることが美しい葉を保つ秘訣です。

なお、犬や猫が誤って食べると体調を崩す恐れがあるため、ペットが立ち入らない場所に植えるなどの配慮が必要です。

※参考価格:500〜1500円前後(3〜4号ポット苗)

1.3 足元を可憐に彩る「ティアレラ」

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ティアレラ

tamu1500/shutterstock.com

ガーデンスペースの足元を優しく彩りたいなら、ティアレラがおすすめです。切れ込みのある葉にシックな葉脈が浮かぶ品種が多く、レンガやアンティーク風の植木鉢ともよく合います。

春から初夏にかけて、線香花火のように繊細で柔らかな、白や淡いピンク色の小花をたくさん咲かせます。

花付きが良いため、日陰になりがちな庭を軽やかでロマンチックな雰囲気で満たしてくれます。環境が合えば少しずつ株が広がり、美しいグラウンドカバーとしてお庭の景観を支えてくれる頼もしい植物です。

極端な乾燥は苦手とするため、株元の土が乾ききる前にたっぷりと水を与え、適度な湿度を保つように管理すると元気に育ちます。

※参考価格:500〜1000円前後(3号ポット苗)

2. まとめ:日陰を活かしたガーデニングで、自分だけのシックな庭を

今回は、日当たりが穏やかな場所でも育てやすく、毎年美しい姿で楽しませてくれる、管理の手間が少ない多年草を3種類ご紹介しました。

シェードガーデンは、単に日当たりが悪い場所を活用するということだけではありません。

強い光がないからこそ葉の模様が引き立ち、静かな雰囲気の中で咲く花の繊細な美しさを発見できる、植物とじっくり向き合える贅沢な時間ともいえます。グリーンやシルバーリーフを中心に色数を絞ると、より洗練された空間に仕上がります。

環境に合った多年草を選ぶことで、無理に手入れを頑張りすぎなくても、植物本来の力を活かして長くガーデニングを楽しむことができるでしょう。

これから本格的な夏を迎える季節は、日陰の快適さがより際立ちます。庭の条件を活かしながら、自分だけのシックでスタイリッシュなシェードガーデンづくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※この記事は再編集記事です

参考資料

シェードガーデンにおすすめ!日陰でも美しく映える「おしゃれな多年草」3選《いちど植えたら毎年お庭がスタイリッシュに》

4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/6

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

参考資料

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LIMOガーデニング部