3. まとめ:支給日のリアルな数字を現在地とし、自分に合った「年金を増やすアクション」を起こそう
今回の年金支給日に振り込まれた実際の額面と、統計データが示す「月額15万円」のハードルの高さを照らし合わせてみて、どのような感想を持たれたでしょうか。
日本の公的年金は、現役時代の働き方や収入によって支給額に大きな差が出る仕組みとなっており、ただ漫然と年齢を重ねるだけではインフレ社会を乗り切るための十分な資金を確保することは困難です。
しかし、記事の後半で解説した通り、国は私たちの状況に合わせて「年金を増やすためのさまざまな制度」を用意してくれています。
自営業の方であれば「付加年金」や「国民年金基金」を利用して土台を強化する。会社員OBで年の差夫婦であれば「加給年金」の手続きを忘れない。
そして、すべての人が使える切り札として、健康なうちは働きながら年金の受け取りを遅らせる「繰下げ受給」を検討する。
大切なのは、「いくらもらえるか」と受身で待つ姿勢から、「自分の手で受給額を最大化させる」という攻めの姿勢へシフトすることです。
まずは毎年届く『ねんきん定期便』でご自身の現在地を把握し、今日紹介した7つの制度のなかから自分が使えるものをピックアップして、できる行動から確実に取り入れていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「任意加入制度」
- 日本年金機構「付加年金」
- 全国国民年金基金「国民年金基金」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金特設サイト」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
柴田 充輝