5. 口座手続きだけでは終わらない!相続手続き全体の流れを確認
相続預金の払戻し制度は、遺産分割が終わる前でも一定額の払戻しを受けられる制度ですが、最終的には正式な相続手続きを進める必要があります。
相続手続きは一度に終わるものではなく、死亡後の時期に応じて順番に進めていくのが一般的です。
まず、死亡後は速やかに未支給年金の請求、健康保険証の返還、生命保険の請求、公共料金の契約者変更などを行います。
その後、3カ月以内を目安に遺産や債務の内容を確認し、相続人調査を進めるとともに、相続放棄や限定承認を行うかどうかを検討します。
さらに、4カ月以内には準確定申告として所得税の申告・納付を行い、10カ月以内には遺産分割協議や不動産の名義変更、相続税の申告・納付などを進めることになります。
このように、相続には期限が定められている手続きも少なくありません。
家族が亡くなった直後は慌ただしくなりがちですが、預金口座の手続きだけでなく、相続全体のスケジュールを把握しながら計画的に進めることが大切です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事し、延べ1万名以上の個人のお金の相談に携わった。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2026年7月29日更新)