「夏の水やりは朝昼夕いつ与えるのがいいのだろう?」
「日中、花がしおれてしまっているけど、どうすればいい?」
今回は、そんな夏ならではの疑問に、実際の栽培体験をもとにお答えします。
園芸歴25年のガーデナーとして、経験をもとに試行錯誤してきた自宅の庭は、テレビCMの撮影舞台に使われたことがあるほど。庭づくり、花の栽培、芝生管理などを紹介する私のInstagramは、今では5万人以上の方とつながっています。そんな私の「わが家の環境ではこうだった」という、ひとつの〈実践アイデア〉を、実際の写真とともに紹介していきますね。ひとつの参考としてお役に立てたらうれしいです。
1. この記事の3つのポイント
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水やりの基本は涼しい朝夕ですが、厳しい猛暑日は日中でもしおれたらすぐに水を与える。 -
炎天下で水やりをする際は、鉢の温度がしっかり下がるよう大量の水をかける。 -
しおれた花を早めに復活させたいときは、夜にも水やりをし、鉢植えの場合は日陰に移動させる。
※本記事の情報は執筆時点(2026年8月15日)のものです。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や育てている環境によって異なりますので、ご注意ください。
※本記事で紹介する「日中の水やり」や「夜間の重ね水」は、筆者の栽培環境における長年の経験に基づく、ケア方法のひとつです。植物の品種、鉢の大きさ、用土、日当たり、風通しなどの環境によって結果は大きく異なります。急激な温度変化により植物が傷むリスクもあるため、実践する際は植物の様子を慎重に観察しながら、ご自身の責任と判断のもとで行ってください。
2. 夏の水やりでよく耳にする「水やりは涼しい朝夕にしましょう」の実際について
ガーデニングを始めると、まず基本として「夏の水やりは涼しい朝夕にしましょう」ということを学ぶと思います。しかし、園芸歴約25年の私の個人的な感覚としては、猛暑が毎日続く真夏については、ちょっと話が違ってきます。
というのも、真夏のガーデニングでは、朝に水やりをしても午後には水切れを起こしてしまうことがよく起こるケースがあるからです。
「こんなときはどうする?」
「夕方まで待ってから水を与えるか、それとも、さらに涼しい翌朝まで待って与えるほうがいいのか…」
などと、迷っている方も多いと思います。この記事で私が実践している方法を紹介していきますね。
3. 夏場の〈花の水やり〉基本は朝夕の涼しい時間帯
夏のガーデニングにおいて、水やりの基本とされるのが「朝夕の涼しい時間帯がベスト」というものです。まずは、なぜこの時間帯が推奨されるのか、その理由をおさらいしておきましょう。
夏場の水やりで、日中の気温が高い時間帯に水を与えると、その気温で鉢内の温度が上がり、鉢の中の水がお湯のような状態になって根を傷めてしまうからです。
日中は鉢にも日差しが当たるため、鉢の温度が上がります。こうした理由から、夏場における水やりの基本は「朝夕がベスト」といわれているわけです。
しかし、基本通りにいかないのが近年の猛暑だと、私自身日々水やりをしていて今年も痛感しています。
4. 【わが家の経験談】猛暑日が続く近年、日中の水やりが必要な場面もありました
今年の厳しい酷暑のなか、わが家の植物たちの世話をしていると、先に紹介した従来通りのルールが当てはまらないケースが多々あります。大切な植物たちを枯らさないために、日々柔軟な判断が必要だと感じています。
たとえば、わが家の庭では、猛暑日が数日続くと、8号や10号の鉢でも花が大きく育っていれば、あっという間に水切れを起こしてしまいます。水切れを起こした場合、この状態で夕方まで待つべきか、炎天下の日中に与えるべきか、判断が難しいですよね。
わが家の場合は、葉がしおれて、さらに花までしおれかけていたら、迷わず日中でも水を与えるようにしています。ただし植物を傷めるリスクもあるため、ご自身の判断のもとで行ってくださいね。
こうした実践をしているのには、もちろん経験に基づく理由があります。基本に忠実に、夕方まで待って水やりをしていたら、もう復活不可能なほどしおれてしまうということがあったからです。
常識外れの猛暑が続いていますので、花がダメになる前に水を与えるのも選択肢の一つだと思い日々実践しています。
真夏の水やりでは、水道管やホース内部の水が温まってお湯になっていることがあります。水やりの前に必ず、ホースから水が出ていることを確認してください。
4.1 園芸歴約25年のガーデナーが実践する〈夏の日中の水やり〉のコツ
もし、日中に水を与えるという場合は、とにかくたくさんの量の水を与えて、鉢の中の温度を下げてあげることも大切です。少しの量だけ水を与えると、かえって鉢の中の温度を上昇させ、根腐れを誘発するリスクがあります。鉢底から勢いよく水が流れ出るまでたっぷりと与え、鉢内の熱い空気を水とともに押し出すイメージで行ってください。
加えて、ご自宅の花壇や鉢植えの土壌の状態をよく見極めながら、まずは小さなエリアで試すなど、慎重に実施してみるのがおすすめです。
5. わが家で実践している、猛暑に〈しおれた花〉を復活させるコツ
わが家で育てている植物は、水切れによってぐったりとしてしまったときは、ただ水をあげるだけでなく、時間帯や置き場所を調整するようにしています。実際、このひと手間で回復のスピードが早くなっていると実感しています。
水切れでしおれてしまった植物は、朝や日中に水をたっぷり与えるだけでは、復活にはとても時間がかかります。わが家の場合、日中に与えた後に夜もう一度与えることで、翌朝には元気に復活していることがほとんどです。
この、夜に水やりをして、夜間の涼しい気温の中でじっくり水分を吸わせるのが、わが家流のコツです。
鉢植えの場合は、午後から強い西日などが当たらない場所へ移動すると効果的です。半日陰や、明るい日陰に避難させてあげることで、植物が高熱や乾燥のストレスから解放され、よりスムーズに水分を吸収できるようになります。
地植えの場合は、根元にホワイトストーンやバークチップ、腐葉土などを敷いてマルチングすると、乾燥と地温の上昇を抑えられます。


